投稿日:2023.9.24
矯正で顎の梅干しジワとさようならする方法
みなさま、こんにちは!
渋谷矯正歯科です。
唇をキュッと閉じたとき、顎に梅干しのようなシワが浮かぶことはありませんか?これは「梅干しジワ」とも呼ばれ、唇や筋肉に力が入ったときに一時的に現れることが多く、通常は心配のない自然な変化です。しかし、軽く口を閉じただけで出る場合は、噛み合わせが影響しているかもしれません。今回は、見た目にも影響する「梅干しジワ」にフォーカスし、その原因や不正咬合とのつながり、改善方法まで詳しくお伝えします。
目次
顎に梅干しのようなシワができるのはなぜ?

顎に現れる梅干しのような溝は、口を閉じたり、下唇を動かしたりするときに働く「オトガイ筋」が緊張することで現れます。以下に、どのような要因でシワができてしまうのかを詳しくご説明します。
①歯並びの乱れ
口元が前に出ている「出っ歯」や「口ゴボ」の方は、唇を自然に閉じにくく、顎に力を入れることで顎のシワが目立ちやすくなります。また、前歯のデコボコが気になり、無意識に唇を強く閉じることで生じることもあります。
②顎に力を入れている
梅干しジワの原因のひとつに、「顎に力を入れる癖」があります。緊張やストレスによって表情が硬くなり、無意識のうちに顔や顎の筋肉に力が入り続けると、シワができやすくなります。特に、ドキドキして自然な笑顔が出にくい方や、会話中に口元がこわばりやすい方は注意が必要です。まずは、リラックスできる時間や環境を意識的に作ることが大切です。
③歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖が顎の緊張の原因となっていることがあります。これらは上下の歯を強く噛みしめたり、ギリギリと擦り合わせる動作で、無意識に行われていることが多く、就寝中や集中しているときによく見られます。顎に過剰な力が加わることでシワが刻まれやすくなるだけでなく、歯が欠けたり顎関節に不調をきたすリスクもあります。
④老化の影響
年齢とともに肌の弾力が失われ、口まわりの筋肉が衰えていくことがシワの形成に関係します。特に、表情を作る「表情筋」や唇を動かす「口輪筋」の力が弱まると、皮膚を支えきれなくなり、シワが刻まれやすくなります。しかし、これらの筋肉を意識的に動かすことで、たるみやシワの予防・改善が期待できます。口を大きく動かす発声練習や表情筋トレーニングなど、日常生活に簡単に取り入れられるエクササイズを継続することが、口まわりの若々しさを保つポイントです。
⑤筋肉が衰える習慣や癖
日常のちょっとした習慣や癖により、顔の筋肉の衰えを招くことがあります。例えば、食べ物をしっかり噛まないと顎の筋肉が使われず、徐々に衰えていきます。また、歯並びの乱れや口呼吸、舌の癖なども筋肉の低下を引き起こす要因です。特に口呼吸は、口を閉じるために必要なオトガイ筋を使わなくなるため、筋肉が衰え、たるみやシワができやすくなります。小さなお子さんが「ポカン口」でテレビを見ている場合などは、早めに口元の習慣を見直すことが大切です。口のまわりの筋肉は、日々の使い方次第で鍛えることができます。予防のためにも正しい呼吸や咀嚼の習慣を身につけることが大切です。
以下のような習慣には特に注意が必要です。
・よく噛まずに食事をしている
・歯並びの乱れをそのままにしている
・無意識に口呼吸をしている
・舌を前に押し出すなどの舌癖がある
シワが顎に現れやすい不正咬合の種類

歯並びや噛み合わせの異常である「不正咬合」は、歯並びの乱れだけでなく、口元の筋肉バランスにも影響を与えることがあります。特に、以下のような噛み合わせは、口元のシワに関連することがあります。原因が歯並びである場合には、矯正治療がシワの改善に効果的です。
出っ歯(上顎前突)
上の前歯が前方に大きく傾いているため、口を閉じようとすると、唇に歯が引っかかったり、顎の筋肉に余計な力がかかりやすくなります。また、口呼吸をしやすいため、口周りの筋肉も衰えやすくなります。
口ゴボ(上下顎前突)
上下の歯や顎全体が前に出ている状態で、横顔のEラインが崩れやすく、見た目にも口元の突出が目立ちます。出っ歯と同様に、口を閉じようとすると顎の筋肉が緊張しやすいため、顎のシワが浮き出やすくなります。
開咬(かいこう)
奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合わず、上下の前歯に隙間ができてしまう状態です。前歯で食べ物を噛みにくく、唇が自然に閉じにくいため、頑張って閉じると不自然なシワができやすくなります。
受け口(反対咬合)
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態で、下顎が前方に突き出して見えます。受け口は口を閉じようとすると、下唇を持ち上げる際に口角が下がり、顎が緊張しやすくなります。
矯正治療で顎のシワは改善できる?

結論から言うと、矯正治療によって梅干しジワの改善が期待できます。なぜなら矯正治療によって歯並びが整い、噛み合わせが改善されることで、自然な口元の閉じ方ができるようになり、筋肉の緊張が緩和されるからです。以下に、渋谷矯正歯科で扱う装置を使った治療方法をご紹介します。
表側矯正
表側矯正は、歯の表側に小さな装置(ブラケット)をつけて、ワイヤーで歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。「見た目が気になるかも…」と心配される方もいらっしゃいますが、渋谷矯正歯科では白や透明の目立ちにくい装置(セラミックブラケット)も対応できるため、安心して治療を始められます。4週間に一度の通院でワイヤーを調整しながら、ゆっくりと歯並びを整えていきます。治療には1年半から2年半ほどかかりますが、多くの症例に対応できる、信頼性の高い治療方法です。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側に矯正装置をつけて、ワイヤーで歯並びを整える矯正方法です。矯正中も自然な口元を保てるため、見た目が気になる方にも人気があります。内側に装置を付けることで、前に出ている歯を内側に引き込みやすいため、梅干しジワができやすい「出っ歯」の治療には特に適しています。
渋谷矯正歯科では、裏側矯正の治療を得意としており、デジタルスキャンを使って患者様のお口の状態を詳しく確認し、オーダーメイドで装置を製作するため、できるだけ違和感が少なく、しっかりフィットする装置を提供いたします。表側矯正とほぼ同じペースで治療が進められ、4週間に1回の通院でワイヤーを調整しながら歯を動かしていきます。特に周りに気づかれずに歯並びをきれいにしたいという方におすすめの治療方法です。
マウスピース型矯正
渋谷矯正歯科では、透明で目立ちにくい「インビザライン」を用いたマウスピース型矯正を採用しています。マウスピースは取り外しが可能なため、食事や歯磨きも普段通り行えるのが大きな魅力です。また、治療前にデジタルシミュレーションで歯の動きを確認できるため、治療のゴールがイメージしやすく、モチベーションも維持しやすくなります。マウスピースは1日20時間以上装着し、約2週間ごとに次の段階のものへご自身で交換を進めていただきます。通院頻度は、状況に応じて始めは月1回から進めて、問題がなければ3ヵ月に1回のペースでの通院が可能です。装着や交換など、患者様ご自身の自己管理が求められますが、その分通院回数が少ないため、忙しい方にも続けやすい矯正方法です。
外科矯正
外科矯正は、骨格が原因で起こる噛み合わせのズレや、見た目のシワ・たるみの改善に有効な矯正方法です。出っ歯などが歯の傾きではなく顎の骨格に起因している場合には、手術で骨を調整することで、噛み合わせやフェイスラインを整えることができます。渋谷矯正歯科では、手術後すぐに矯正装置で治療を進める「サージェリーファースト」にも対応しています。外科矯正で噛み合わせが整えば、筋肉の使い方も正しくなり、顎の梅干しジワや口元のたるみなども改善が期待できます。骨格に原因があると感じている方は、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
矯正装置以外での対処法
矯正治療は根本的な解決法ですが、ここでは、顎の力みをやわらげるための矯正以外の対処法をご紹介します。
注射による治療
噛みしめる力が強い方に対し、顎の筋肉に筋弛緩作用のある薬剤を注入し、筋肉の緊張をやわらげます。梅干しジワが目立つ方には、力の入りすぎを抑えることで見た目の改善が期待できます。ただし、効果は一時的なため、継続的に注射を行う必要があり、一般的には1年ほど定期的な施術が必要とされています。
MFT(口腔筋機能療法)
MFTとは、口や舌、唇などの筋肉の使い方をトレーニングで整える方法です。正しい舌の位置や唇の動きを習得することで、筋肉の緊張や食いしばり、口呼吸などの癖を改善し、顎の筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。また、矯正治療後の後戻りを防ぐサポートにもなり、治療効果をより長く維持するためにも有効です。
まとめ

顎にできる「梅干しジワ」は、年齢によるものだけでなく、歯並びや噛み合わせの乱れが原因となっていることがあります。見た目の印象に影響するだけでなく、噛み合わせのズレや食いしばり、口呼吸などの習慣と関係していることも多く、放置すると歯並びの悪化や顎関節のトラブルにつながる可能性もあります。矯正治療によって噛み合わせを整えることで、顎の筋肉の緊張を和らげ、梅干しジワの改善が期待できます。歯並びの不正によって口を閉じにくいと感じる場合は、噛み合わせの問題が隠れていることもあります。まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
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