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投稿日:2026.1.19

DBS(装置装着)後の痛みと違和感|慣れるまでのタイムラインと楽にするコツ

矯正治療でDBS(ブラケットを歯面に直接接着する処置)を受けた直後は、装置の違和感や痛み、口内炎、食事のしにくさなどに戸惑われる方が多くいらっしゃいます。
「この違和感はいつまで続くんだろう?」
「こんなに痛いのは私だけ?」
と不安になるかもしれませんが、安心してください!

個人差はありますが、早くて2週間、遅くても1ヶ月程度で慣れる方がほとんどです。
装置が気になる場合は、削ったりカバーをつけたりする処置も可能ですし、ご自身で専用のワックスをつけていただいても問題ありません。
今回は、DBS後に起こりやすい違和感の種類から慣れるまでの期間の目安、そして日常生活を楽にするコツについて紹介します!
困ったときは我慢せず、いつでも当院までご相談くださいね。

DBSとは?当院での定義と本記事の前提

口角を指で押す女性

当院では、DBS(ダイレクトボンディングシステム)のことを「ブラケットを歯面に直接接着する処置」を指します。
一般的にワイヤー矯正の開始時に行うこの処置によって、歯を動かすための装置が口腔内に装着されることになるのです。
装置には、表側矯正、裏側矯正(舌側矯正)。歯科矯正用アンカースクリューを併用するケースなどがあり、種類や装着位置によって違和感の出方や慣れるまでの期間に個人差があります。
表側矯正についてはこちら
裏側矯正についてはこちら

どれくらいで慣れる?――期間の目安と感じやすい変化

ピンク背景と比較する女

DBS後、装置に慣れるまでの目安は2週間から1ヶ月程度かかります。
早い方だと1週間程度で違和感がほとんど気にならなくなることもあれば、1ヶ月近くかかる方もいます。
装着初めに感じやすい変化としては、次のようなものがあります。

①〈歯の動きによる圧痛や浮いたような感覚〉
装置をつけると歯に力がかかり始めることから、数日~1週間程は噛むと響くような痛みを感じやすくなります。

②〈装置が頬や舌に当たることによる口内炎や違和感〉
特に裏側矯正(舌側矯正)の場合は舌に触れやすく、表側矯正でも頬の内側に装置が当たって粘膜が傷つくことがあるでしょう。

③〈発音がしにくくなる〉
特にサ行やタ行など舌を歯の裏側に当てて発音する音は、装置があることで舌の動きが制限されやすいため、慣れるまで言いにくさを感じやすいでしょう。

④〈食事がしにくい〉
装置に食べ物が挟まりやすい、硬いものが噛みにくいといった違和感が出ることがあります。

ただし、こうした変化は徐々に慣れていくものです。

 

なぜ違和感が出るの?――原因を知ると不安が減ります

歯を鏡で見る女

ここでは、違和感が出る原因について紹介します!

1つ目は「装置の厚みや形状が粘膜とこすれる」。
ブラケットやワイヤーはもともと口腔内にない異物のため、頬や舌の粘膜が擦れて傷つきやすく、口内炎ができることがあります。

2つ目は「歯が動く刺激に対する生体反応」。
矯正治療では、歯を支える歯槽骨に力を加えることで骨が吸収されたり新しく作られたりして歯が動く仕組みが働きます。
その際に歯根膜に炎症反応が起こり、痛みや浮いた感じとして感じやすくなるんです。

3つ目は「発音のメカニズムと装置の干渉」。
装置があると舌は普段と違う位置に移動するので、発音しにくくなります。
ただし、舌は適応力が高いことから、数週間程度で自然に発音できるようになるでしょう。

 

DBS後1ヶ月のタイムライン(目安)

カレンダーに予定を書き込むイメージ

違和感の変化を時系列で見ていくと、以下のような経過をたどることになります。
ぜひ、参考にしてくださいね。

〈当日~3日目〉

圧痛が強い時期で、痛み止めを服用される方もいます。
噛むと響くような痛みがあり、硬いものはほとんど食べられません。
やわらかめの食事がおすすめです。

〈4日目~1週間〉

痛みはだいぶ落ち着いてきます。
ただ、装置が粘膜に触れることで口内炎が出やすい時期でもあります。
専用ワックスを使ったり、医院で調整してもらったりして対処しましょう。

〈2週間前後〉

装置に慣れ始めて、違和感が少なくなる時期です。
発音も以前に近い状態に戻り、食事のコツもつかめてきます。

〈3~4週間後〉

多くの方が日常生活に順応する時期です。
装置も気にならなくなり、普段通りの生活が送れるでしょう。
気になる箇所があるときは、医院で調整してもらうことで改善できます。

 

楽にするための生活のコツ

イキイキしている女性

少しでも生活を快適に過ごすために、以下の内容を取り入れてみましょう!

食事の工夫

装着初めは、やわらかくて細かく切れる食材を選ぶようにしてください。
おかゆ、うどん、豆腐、卵料理、煮込んだ野菜、バナナなどがおすすめ。
栄養が偏らないように、スープやスムージーでビタミンを補うといいでしょう。
避けてほしいのは硬いもの( せんべい、硬いパンなど)や粘着性のあるもの(キャラメル、ガムなど)です。
食事をする際には奥歯でゆっくり噛み、前歯でちぎる行為は避けましょう。

口内炎・当たりの対策

装置が当たって痛いときは、矯正用ワックスが効果的。
米粒程度の大きさにちぎって丸め、装置の角にのせるように貼ります。
食事や歯磨き時は外して清潔な状態で使ってください。
医院では装置の削合や保護カバー、調整をすることも可能です。
口腔内を保湿する、刺激の少ないうがい薬を使うなど、粘膜を清潔に保つことを心掛けてくださいね。

歯みがき・ケア

装置があると汚れが溜まりやすくなるので、普段から丁寧なケアが必要です。
矯正用歯ブラシやワンタフトブラシを併用して装置の周りを磨きましょう。
フッ素配合の歯磨き粉を使うと歯の再石灰化につながり、虫歯を予防してくれます。
夜は少し時間をかけて丁寧に磨くのがおすすめです!

発音への慣れ

発音しにくい場合は、事前に発声練習をしておくと安心です。
声に出してゆっくり読む練習をしておくと、舌の動きが順応しやすくなります。
数週間で自然に慣れていく方がほとんどなので、焦らなくても大丈夫です!

痛みがつらいとき

痛みで辛い場合は、冷たい飲み物を飲んだり、冷湿布で軽く冷やしたりすると楽になることも。
市販の鎮痛薬を使うときは用法・用量を守って服用しましょう。
不安があるときは当院までご相談くださいね。

こんな時は早めにご相談ください

もし、以下のような症状がある場合は早めに当院までご連絡ください。
痛みが強過ぎて眠れない、1週間以上経過しても痛みが長引く、ワイヤーが飛び出して口腔内を傷つけている、装置が外れた場合は、そのまま放置せずに当院までご連絡ください。
また、広範囲に口内炎ができたり、出血を伴う粘膜の傷があるときも処置が必要です。
発疹やかゆみ、腫れがある場合は金属アレルギーの可能性があるため、早めに報告するようにしましょう。
他にも発熱や全身の不調を伴う場合は矯正治療とは別の原因が考えられるため、速やかな受診が必要です。
当院では「削る・カバー・調整」などの処置によって改善できるケースが多いため、我慢せずに早めに相談していただくことをお願いしています。

よくある質問(Q&A)

DBS後の違和感や痛みについて、患者様からよくいただくご質問にお答えします!

Q:痛みはいつまで続きますか?
A:装着直後の圧痛は、数日から1週間程度で落ち着くことが多いです。
2週間から1ヶ月程度で違和感が軽減し、日常生活に慣れる方が大半です。
痛みが長引く場合は、装置の調整が必要な可能性があるため当院にご相談ください。

Q:矯正用ワックスは毎日使ってもいいですか?
A:問題ありません。清潔に保ちながら、違和感がある部位に使用してください。
ただし違和感が続く場合は、装置自体の調整で改善することが多いため早めに当院までご連絡ください。

Q:学校や仕事は休むべきですか?
A:多くの方は、通常通り登校・出勤しています。
大事な発表や会議がある場合は、事前に発生練習をしておくと安心でしょう。
痛みが強い場合は無理せず、体調に合わせて判断してください。

Q:スポーツや楽器の演奏はして大丈夫ですか?
A:競技の内容や楽器の種類によって可否が異なりますが、保護カバーで対応できる場合もあります。
判断が難しければ、まずはご相談ください。

Q:マウスピース型矯正に切り替えたいのですが可能ですか?
A:症例によって可否が異なります。
治療の進行状況や歯並びの状態によって切り替え可能なケースもあります。
まずは診断のうえで、ご案内いたします。

まとめ・医院からのご案内

歯科衛生士と歯科医師のイメージ

DBS後の痛みや違和感は、早ければ2週間、遅くても1ヶ月程度で慣れていくことがほとんどです。
時間の経過とともに少しずつ解消し、やがて楽になるでしょう。
つらいときは我慢せず、いつでも当院までご相談くださいね。
装置を削る・カバーをつける・ワックス使用など、さまざまな方法で快適に過ごせるようサポートいたします。
他にもご不明点やお困りのことがあれば、お気軽にお問合せくださいね。
※ご予約・お問合せ:お電話またはWebからご予約いただけます

 

 

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