投稿日：2024.12.19
歯科矯正で顔が変わる？変わりやすい5つの変化とは？
みなさん、こんにちは。渋谷矯正歯科です。
歯列矯正を検討している方の多くは、「歯並びがコンプレックス」「口ゴボが気になる」と感じていることもあります。
また、「矯正治療により顔が小さくなる」とうわさで聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、矯正歯科によりフェイスラインに変化が現れる方も少なくありません。
しかし、劇的な小顔効果を感じることはできませんので覚えておきましょう。
あくまでも、矯正治療は歯並びや噛み合わせを整える治療のため、顔が変わる方もいればそうでない方もいらっしゃいます。
悪い歯並びの状態により変化の差はありますが、重度の方は劇的な変化を感じることができるでしょう。
さらに、歯並びが軽度の場合であっても口元に自信が持てることから、笑顔が増えて顔つきも自然と変わりやすいです。
今回は、歯列矯正で顔が変わることが本当にあるのか、また、顔が変わりやすい5つの変化と顔が変わりやすい人の特徴をご紹介します。
目次
歯列矯正で顔が変わるのは本当？
歯列矯正で顔が変わることは本当にあります。
実際に、歯列矯正によって歯の位置や噛み合わせが適切になることで、歯並びが整うのはもちろん、唇の位置や顎の位置も歯並びにあわせて変化します。
歯や顎が変化するとお顔の筋肉の使い方も変わることが要因で、フェイスラインが変化することもあり得るのです。
しかし必ずしも歯列矯正をした患者さまが全員変わるわけではありません。
歯列矯正をする前の歯並びや抜歯（矯正治療による）の有無でも変わるため、事前によく説明を聞いておきましょう。
顔が変わりやすい5つの変化とは
歯列矯正により、以下の5つの変化がみられることがあります。
顔が変わったと感じた場合は、この5つに変化が見られているかもしれません。
1. Eラインが整う
Eラインとは、鼻の先から顎の先端を結んだ線のことを指します。
Eラインは美人の基準として用いられることが多く、顔を横から見た際にEライン上に唇が重なるもしくは、Eラインの内側に唇があると美しい横顔と判断されます。
歯列矯正においてもEラインはとても重要で、どれだけ前歯を後方に下げるべきか、抜歯が必要なのかの判断材料にもなります。
しかし、日本人鼻が低く、顎が後方にあり平たいのが特長です。
そのため、欧米人と比較するとEラインがきれいに出ないため、歯や顎の位置関係が乱れてみえます。
それに加えて悪い歯並びや骨格自体に問題があるとEラインはさらに崩れてしまうのです。
歯列矯正によって歯が5㎜後退すると、口元が5～5.5㎜程度後退するので、唇がEラインの内側に入りやすくなります。
歯列矯正では噛み合わせの調整も行いますので、受け口や過蓋咬合などの悪い歯並び（不正咬合）が改善すると、美しい横顔をめざすことが可能です。
とくに、「口ゴボ」と呼ばれるような上下の歯が前方に出ている悪い歯並びの方は、横顔の変化を感じやすいでしょう。
2. スマイルラインが整う
スマイルラインはとは、にっこり歯を見せて笑った際に上の前歯の先端を結んだ線のことです。
このスマイルラインが整っていると笑顔もより美しく顔の印象が変わることがあります。
下唇が口角に向かって緩やかなカーブを描いているときに、このスマイルラインも平行に緩やかなカーブになっているもしくは水平になっているのが理想的です。
スマイルラインが緩やかにカーブになっているケースでは女性的、水平にみえる場ケースは男性的な印象を相手に与えることができます。
スマイルラインが整うと、口元に自信が持てるようになり自然に笑顔が増える方も少なくありません。
笑顔がある方の方が顔全体の印象も明るくなりますよね。
さらに口元に自信が持てるようになると、歯を見せて会話したり、食事したりすることに抵抗感がなくなり、やわらかい表情が生まれます。
「口元を見られたくない」「笑顔になるが恥ずかしい」「マスクを外せない」など口元にコンプレックスがある方は、歯列矯正により口元だけではなく自分にも自信が持てるように変わることもあります。
その結果、明るくて話しやすいなど好印象を持たれることも増えて、コミュニケーションもスムーズにとれるようになることも。
3. 口元の印象が変わる
上下の前歯が前方に出た状態を一般的に「口ゴボ」と呼びます。口ゴボの歯列矯正を行うとビフォーアフターで口元の印象がかなり変わることが目に見えてわかります。
歯並びはもちろんのこと、今まで口ゴボによって押し出されていた唇の見た目も変わる傾向があります。
口ゴボの方は、唇が分厚く見えたり、上唇が持ち上がり過ぎたりして腫れぼったい印象がつきやすいです。
しかし、口ゴボが改善されると上唇が薄くなったように感じられます。実際に唇の厚みが変化するわけではないのですが、位置関係が適切になり口角も上がりやすくなるメリットも得られます。
また、歯が前方に出ることでほうれい線の境界線がくっきりと出ている方もいらっしゃいます。
このようなケースでも歯並びが改善すれば境界線が出来にくくなり、シワやほうれい線が薄くなったと感じられます。
そして、口ゴボや出っ歯、受け口の方は、前歯が邪魔になり力を入れないと唇が閉じられない方も少なくありません。
その結果、口を閉じると下顎に梅干しのようなシワができます。
これはオトガイ筋という口を閉じる時に下の顎を持ち上げる筋肉で、悪い歯並びが邪魔になりオトガイ筋が緊張した結果、シワがよるほど力が入ることが原因です。
歯並びがよくなり口が閉じやすくなると、このようなシワも改善されるため若々しく見られることもあります。
4. 滑舌が良くなる
歯列矯正を行うと、口元の見た目の変化にとどまらず、機能面の回復をもたらすこともあります。
歯並びがよくなることで滑舌が改善されたと感じる方も多くいらっしゃるのが事実です。
悪い歯並び（不正咬合）のまま放置していると、滑舌が悪いのかよくわからないと思います。
しかし、歯と歯の隙間が空いていたり、歯が前方に出ていたりすると口の中の空気が簡単に外へ逃げ出してしまい言葉が不明瞭になりやすいのです。
また、当院では歯列矯正中に患者さまの状態に合わせてMFTというお口周りの筋力を整えるトレーニングを指導いたします。
その結果、舌や唇、頬の適切な使い方や筋力のバランスを整えることができて、滑舌がよくなるのです。
音を発生させるときには、舌の動きや唇の動きがとても重要ですので、滑舌が悪い方もあきらめずにご一緒にMFTを行っていきましょう。
5. 口腔ケアの意識が高まる
歯列矯正中は虫歯や歯周病にならないように、お口の中を清潔に保つことが重要になります。
矯正治療をすることで虫歯などのトラブルが発生するわけではないのですが、歯の表面にブラケットやワイヤーなどの矯正装置が付くと普段通りのブラッシングでは磨き残しがでやすくなるため注意が必要です。
歯列矯正中は、歯磨きの方法を変える必要があるため、いつもよりもまして歯ブラシを丁寧に当てたり、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用したりする方も増えます。
このことから、矯正治療前よりも矯正治療中の方が歯磨きなどの口腔ケアの意識が高まるといえます。
矯正治療中は、ブラッシング方法を見直して適切な磨き方や清掃用具を見つけましょう。
また、歯をじっくり観察する時間が矯正中は増える方も多くいらっしゃいます。
歯並びのよさはもちろん歯の健康を維持するための意識がたかまることで、矯正治療後も「きれいに保ちたい」「歯磨きをしっかり行う」などのお口の健康意識が高い状態が続きます。
さらに、矯正治療後は歯並びがきれいになったことから「次はホワイトニングで歯を白くしたい」など美意識も高まる傾向があります。
口腔ケアや美意識が高まることでいつまでも健康で若々しくいられるようになり、顔が変わったと感じられるのです。
顔が変わりやすい人の特徴
ここからは、顔が変わりやすい人の特徴をみていきましょう。
口ゴボの方
口ゴボは、上下の歯が前方に出ている状態を指します。
歯並びが悪い方の中でも見た目に影響がある歯の突出が大きいほど歯列矯正後、顔の見た目のビフォーアフターは大きく変化があります。
顎の骨格や筋肉にバランスの崩れがある方
顎の骨格や筋肉のバランスが崩れていると、顔も左右差が出てしまうことがあります。
たとえば、骨格的に問題がある受け口のケースでは、下顎が前方に大きく出るためフェイスラインにも影響があります。
矯正治療で下顎を後方に下げることで、Eラインは整い顔が変わったと感じられるでしょう。
他にも、お口周りの筋力が低下して口呼吸が原因で歯並びが悪いケースでは、筋力を整えることでしっかり唇が閉じられて顔の印象が変わります。
エラが張っている方
悪い歯並びの方は噛み合わせも乱れている傾向があります。そのため、一部分の歯に噛む力が過度に加わり、顎の筋肉を酷使することも。
その結果、頬やこめかみ周りの筋力が発達して、エラが張る方も少なくありません。
歯列矯正を行うと上下の噛み合わせが安定するため、どの歯にも均等に噛む力が分散されて一部の筋肉を酷使することもなくなります。
そのため、徐々にエラの張りがなくなりフェイスラインの変化を感じられます。
まとめ：顔の変化は副次的効果
矯正治療の目的は歯並びの見た目を整えること、適切な噛み合わせをめざすことです。
ここまで、矯正治療によりフェイスラインの変化がみられるお話しをしましたが、あくまでも顔の変化は副次的効果です。
矯正歯科は、美容整形ではありませんので、フェイスラインの変化やシワの改善などは思い通りにはいきません。
当院では、治療を開始する前にカウンセリングを行っていますので、フェイスラインについても気になることがありましたらお気軽にお伺いください。
フェイスラインに直接の変化がなくても歯並びが整うことでご自身の口元に自信が持てるようになる方も多くいらっしゃいます。
フェイスラインの変化は個人差がありますが、口元の自信については矯正治療後の方が持っていただけます。まずは、お気軽にお問合せ下さい。
