投稿日:2025.6.26
矯正治療のインビザラインって何?費用や期間について解説
みなさん、こんにちは。渋谷歯科医院です。
歯列矯正を行うためには必ず矯正装置が必要ですが、装置や方法によって金額や期間が異なります。
近年人気のある「インビザライン」はご存知でしょうか?
従来の矯正治療にはワイヤー装置が使用されており、最も一般的な表側につける方法ですが、見た目に嫌悪感を抱く方が多くいました。
しかし数年前からマウスピース型の矯正装置が導入されてから、今や一番人気があるのではないでしょうか。
今回は渋谷歯科でも取り扱っているマウスピース型矯正「インビザライン」について詳しく紹介していきます。
目次
インビザラインについて解説
インビザラインはマウスピース型矯正の製品名の1つです。
近年はマウスピース型矯正の人気が高いのでブランド数が増えていますが、インビザラインの他に「キレイライン矯正」「クリアコネクト」「アソライナー」「Oh my teeth」「hanaravi」などがあります。
この中でもインビザラインが一番実績がありますが、インビザラインの歴史について解説していきましょう。
インビザラインの発祥は、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって、従来のワイヤー矯正の装置の見た目や不快感を改善するために開発されました。
一番最初に誕生したマウスピース型矯正がインビザラインであり、1999年にはアメリカで治療が開始されて、その後日本に導入されたのは2006年でした。
インビザラインの歴史は新しく、従来の矯正方法とはまるで異なりますが使用者の数は年々増え続け、今や世界で1500万人以上の方が利用している実績があります。
日本人は顎が小さい傾向にあるので歯並びや噛み合わせが悪くなりやすく、半数以上の方に問題があることがわかっています。
しかし半数以上も歯並びに異常があるのにも関わらず、矯正治療の経験者の割合は約10~15%と、とても低い傾向にあります。
矯正治療を検討している人の割合は30%であり、歯列矯正の普及率が高いアメリカと比較すると、大きな差があります。
日本人が矯正治療を懸念する理由は、「ワイヤー矯正装置に抵抗がある」「痛そう」などの声が多いです。
しかしマウスピース型矯正が普及したことにより、見た目の影響が少なく治療できるので、歯列矯正のハードルが低くなりました。
マウスピース型矯正の利用者は2019年から2020年の間で6.5倍に増加したというデータもあるほど、治療率が増加傾向にあります。
マウスピース型矯正の方法は、マウスピースを食事と歯磨きの時以外は基本的に装着し、最低でも20時間(推奨は22時間)は装着する必要があります。
そして指定された期間(1~2週間)ごとに新しいマウスピースに交換し、歯並びを改善していく方法です。
指示通り装着時間と交換時期が守れていれば効果が得られますが、全て患者さまの管理下になるので、守れていない場合は歯が計画通り動かず失敗する可能性もあります。
歯列矯正を始める前は、どの治療方法がご自身に合っているのかを考慮して選択しましょう。
インビザラインのメリット
インビザラインのメリットを紹介していきます。
矯正装置が目立たない
厚さ0.5㎜のマウスピースを使用するため、矯正中であることが周囲に気付かれにくいです。
矯正期間中でも精神的なストレスを感じることなく、自信を持って過ごすことができるでしょう。
痛みや違和感が少ない
歯に器具が固定されておらず、マウスピース1枚で歯が0.2~0.25㎜と少しずつ動くように設計されているので、違和感が少なく、歯が動く際の痛みも少ないです。
取り外し可能
ワイヤー矯正では歯に装置を固定しているので、歯磨きがしにくく汚れが残りやすい環境でした。
しかし食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せれるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。
虫歯や歯周病リスクの軽減
マウスピースを取り外していつも通り歯磨きができるため、虫歯や歯周病のリスクを低く抑えることができます。
金属アレルギーの方も可能
金属アレルギーがある場合、ワイヤー矯正もチタン合金やニッケルフリー、セラミックブラケットなどの代替材料もありますが、マウスピース型矯正など金属を使用していない方法を選択することでアレルギー反応のリスクを低減できて安心です。
3Dスキャナーの使用で快適
当院ではマウスピースの作成工程を3Ⅾスキャンで歯型をデジタル化し、そのデータを基にカスタマイズされたマウスピースを作成していきます。
従来の型取りでは粘土のような印象材を使用するので不快感がありますが、3Ⅾスキャンすることで、歯の情報をより正確にスピーディーに取得できるので快適です。
さらに3Ⅾスキャナーで治療計画をシミュレーションすることで、正確な治療期間や治療後の歯並びが事前に確認できます。
インビザラインのデメリット
インビザラインは主に、自己管理が必要なことや適応症例が限られていることなど、デメリットもあるので説明していきます。
自己管理の必要性
インビザラインは取り外しできることがメリットでもありますが、固定されていないので自分で装着時間を守る必要があります。
マウスピースの装着や交換時期を忘れたりしていると、歯が動かず治療効果が得られない可能性があります。
失敗したり、治療途中でワイヤー矯正に変更する方もいるので、きちんと管理できる方は向いているでしょう。
適応症例が限られる
インビザラインは骨格的な不正咬合や、埋伏歯がある場合、重度な症例、歯周病の方には難しい場合があります。
症例によってはワイヤー矯正との併用が必要になる可能性もあります。
食後は必ず歯磨きしてから装着する
1日に20時間以上マウスピースを装着する必要があり、お出かけの時でも必須です。
また、水以外の飲食物を摂取する際にはマウスピースを取り外して、軽く水で洗い、再び装着する時は歯磨きをしてからマウスピースを装着しないといけません。
歯の周りに食べカスや汚れが残っている状態でマウスピースを装着すると、歯に唾液が循環せず、細菌が増殖して不潔になります。
虫歯や歯周病、口臭の原因になるので食後の歯磨きは必ず行いましょう。
しかし外食時の着脱や歯磨きが煩わしくなってくると、予定があるときは装着していかないなど、勝手に装着時間を短くすると歯が動かないので、治療が長引く原因になります。
費用や治療期間
インビザラインは部分矯正と全体矯正の両方に対応しているので、治療方法や症例によって費用は治療期間は異なります。
部分矯正
部分矯正は歯を全体的に動かす必要がなく症状が軽度なケースにのみ、気になる部分だけを整える方法です。
歯を動かす本数や移動距離が少ないため短期間で歯並びが綺麗になり、尚且つ費用を抑えることができます。
部分矯正の相場は、20~60万円程度で1年半程度で改善できることが多いです。
全体矯正
全体矯正は重度な症例や噛み合わせの調整を行う場合に、全体的に歯を動かして歯列を整える方法です。
歯の移動距離が多いほどマウスピースの枚数が増えていくので、費用が高くなる可能性があります。
全体矯正の相場は70~100万円程度で、2~3年程度の治療期間は必要になります。
マウスピースの装着時間によっても期間は変動しますが、部分矯正と比較すると全体矯正の方が長くなる傾向にあります。
そしてどんな矯正方法にしても、治療後は歯並びを安定させるためにリテーナーなどの保定装置を装着し、1~2年程度の保定期間が必要になります。
▶︎リテーナー(保定装置)とは?
まとめ
インビザラインは従来のワイヤー装置とは異なり、審美性に優れていたり痛みが少ないなど、日本人の歯列矯正に対する不安を取り除くメリットがある治療方法です。
治療実績もあり人気がありますが、歯列矯正を成功させるためには自己管理が重要になるので使用には注意が必要です。
インビザラインの基本的な情報を説明しましたが、気になる事や、マウスピース型矯正の相談などありましたら、いつでもお問い合わせください。
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