投稿日:2025.4.25
歯列矯正で頬がこけるって本当?頬こけの原因や改善方法・注意点を解説
皆さん、こんにちは。
渋谷ヒカリエから徒歩1分の【渋谷矯正歯科】です。
歯列矯正は歯並びの見た目、噛み合わせを整えることを目的としており、お口だけではなく身体にもメリットの多い治療です。
しかし、実際に歯列矯正を開始する方は、本当に理想通りの治療が進むのか不安かと思います。
歯並びだけではなく「頬こけがないのか」か気になる方も少なくありません。
矯正治療をしてから痩せたと感じるのは、抜歯後に頬こけが目立つリスクもあります。
そこで今回は、矯正治療により頬こけが引き起るのか、原因、頬こけを防ぐ・改善する方法、矯正で後悔しないための医院選びを解説します。
目次
矯正で頬こけを引き起こすのは本当?

本当にあります。
ただ、歯列矯正をした全員の頬がこけるというわけではありません。
頬がこけて見えやすい人は、重度の悪い歯並びかどうか、食生活の乱れ、抜歯の有無などさまざまな原因が関係します。
歯列矯正を進める前に頬こけが引きおこる原因を知ることで、事前に対策もできますのでぜひ記事を参考にしてください。
頬コケ5つの原因

次に、原因を5つ詳しくみていきましょう。
1. 抜歯
歯列矯正では、すべての歯を決められた顎の土台に並べる必要があります。成人矯正では顎の大きさがすでに決まっているため、歯を並べるスペースを作り出すには抜歯が必要になるケースも。
とくに抜歯が必要になりやすいケースは、上の歯が前に出ている「出っ歯(上顎前突)」や下の歯が唇側に傾斜しているような「受け口(下顎前突)」が挙げられます。
抜歯をしたくないと考える方もいらっしゃいますが、(便宜)抜歯は前に出ていた歯が引っ込みフェイスラインが整うメリットも得られます。
抜歯する歯は中心の前歯から数えて4番目もしくは5番目の歯(小臼歯)が一般的ですが、抜歯をすると一時的に歯が抜けた隙間があくため頬こけが引き起ることがあるのです。
さらに、歯並びが整うとフェイスラインがシュッとして見えることから頬が痩せてみえる方もいらっしゃいます。
2. 食生活の変化と体重減少
矯正中は、歯の違和感や痛みが個人差はありますが生じることがあり、食生活に変化が現れることも。
食生活が変わると体重が減って頬がこけたと感じる方もいらっしゃいます。
矯正装置のワイヤーを交換したり、新しいマウスピースのトレーに交換したりするタイミングでは、歯にはゆるやかですが新たに力がかかります。
そのため、歯はもちろん、歯ぐき、顎の骨が敏感になることで、食事中に硬いものや弾力があるものを食べると痛みとして現れる方もいるのです。
装置を調整して2~3日くらいがピークで時間が経つと徐々に慣れてきたり、痛みは減少したりします。
ただし、痛みや違和感がある間はむりをせずにやわらかいものを食べる方がよいため、一時的ですが食事の制限があり、体重が減ってしまうこともあるのです。
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3. 表情筋の機能低下
矯正治療中は、ワイヤーやブラケットがお口の中にあるため、矯正前よりも口の中の動きが制限されるケースがあります。
歯並びが悪い間は、矯正装置が唇や頬に触れやすくてお口を大きく開けることも難しいことも。
食事中は、ワイヤーなどの装置に食べものが引っかからないように噛んだり、やわらかいものを選んで食事することで咀嚼回数が減ったりすることも。
その結果、口周りの筋肉や表情筋をあまり使用しなくなり筋力が低下する可能性があります。
その結果、お口周りの頬がたるんだように見えたり、こけて見えたりするリスクが高まります。
ただし、当院では矯正治療をする患者さまに合うお口周りの筋力を整えるトレーニング(MFT)を行います。
MFTをすることで矯正治療と同時にお口周りの筋力や表情筋を整えることができ、治療後も安定した筋力を保つように患者さまに合わせてご案内しますのでご安心ください。
4. 噛み合わせとエラの変化
悪い歯並びの方は上下の噛み合わせが悪いケースも多々あります。その結果、一部の歯が強く当たり、その力が顎の筋肉に伝わり咬筋という筋肉を酷使することも。
歯並びが悪いことで顎の筋肉を酷使すると、エラが張ってきてしまい角ばりのある顔に見る方もいらっしゃいます。悪い歯並びを放置する限り、エラの厚みは増すばかりです。
しかし、歯列矯正により噛み合わせが整うと適切な位置で食事ができて、均等に噛む力がすべての歯に伝わることで、顎の筋肉への負荷がかからなくなります。
顔がシュッとして見えるため以前よりも「頬がこけた」「以前よりも痩せた」などの印象を受けやすくなります。
顔がこけたわけではなく本来の機能が整った結果です。
適切な噛み合わせになることで、顎だけではなく首や肩の筋力を酷使することもなくなり、肩こりや首こり、頭痛などの身体の不調が改善する可能性もあります。
5. 加齢による変化
矯正治療とは関係がないケースで頬がこけてみえることも。中年くらいになると加齢により肌のハリや水分量が失われることで、口周りのほうれい線が濃くなる、頬コケが引き起ることも。
40代前後で矯正治療をはじめると頬のこけや痩せてみえると感じやすい傾向があります。
頬こけを防ぐ・改善する方法

頬のこけができないように、ここからは頬こけを防ぐ方法を紹介します。
食事のバランスを整える
歯列矯正をすると食事が摂りにくかったり、矯正装置を調整後にはやわらかいものしか食べられなかったりして栄養のバランスが乱れてしまうことがあります。
食事量が減ると徐々に頬がこけるリスクがあるため、食事量や栄養のバランスをキープしましょう。
体重が減少しないように体重計に乗って管理するなど気を付けてみましょう。
矯正治療の開始日や装置の調整日は、やわらかい食べものであっても野菜たっぷりのスープや煮物など栄養を摂れる食事メニューを選択するとよいです。
咀嚼回数を増やす
矯正装置が歯の表面に付いていると、食事メニューに変化がでるため噛む回数が少なくなっている方もいらっしゃいます。
硬いものや弾力のあるものであれば、しっかり何回も噛む必要があるのですが、やわらかいものの場合は、あまり噛まずに食事することが可能です。
そのため、やわらかいものを食べているときもできれば1口30回噛むことを意識していきましょう。
噛む回数が減ると、顎の筋肉が衰えるため徐々に頬の角張がなくなりこけたと感じられるかもしれません。
しっかり噛むことで唾液がしっかり出るため、お口の中が清潔に保たれます。
表情筋のエクササイズ
表情筋は鍛えることができて、頬の張りがでる可能性があります。
1日に3セットくらいを目安にエクササイズを行うと、表情筋が鍛えらます。
ここからは、トレーニングの一部を紹介します。
口角を持ち上げるトレーニング
口角をめいっぱい持ち上げて10秒くらいキープします。
1日3回くらいこのトレーニングを行うことで口周りの筋力が高まり自然に口角が上がります。
口角の周りの筋力が低下していると、はじめのうちは疲れたり、引きつったりする方もいらっしゃるでしょう。
しかし、筋力がアップして慣れてこれば容易になってきますので、秒数や回数を増やすとよいでしょう。
「あ・い・う・え・お」のエクササイズ
「あ・い・う・え・お」をできるだけ大きなお口を開けて、それぞれ5秒ずつ保ちます。
3セットくらいを目安に行うようにしましょう。
お口を大きく開けることが大切なので、発声しなくてもかまいません。
矯正で後悔しないための医院選び

矯正治療は装置の種類にもよりますが、2~3年くらいは治療期間がかかります。
そのため、慎重に歯科医院を選択することが大切です。
ここからは、矯正で後悔しないための歯科医院の選び方を紹介します。
カウンセリングを受ける
歯科医院やスタッフ、歯科医師の雰囲気を知ることや、治療方針への疑問や不安な点を解決してくれるのか見極めるためにもカウンセリングがある場合は、受けましょう。
当院でも治療のご相談でカウンセリングを行っております。どのような治療があるのか、どれくらいの治療期間なのかなどある程度の治療方針をお話しすることが可能です。
設備が整っている矯正歯科
当院では、デジタルスキャンした情報を元に歯並びがどのように整うのかを見られる精密機器を採用しています。治療がスタートする前に治療後の歯並びを患者さまと歯科医師とで共有すると「こんなはずではなかった。」という後悔を避けられます。
矯正治療の方法は同じであっても完備している設備は異なることがありますので、事前に調べておくのもよいかもしれません。
通院ができる距離
治療期間は一般治療よりも長い傾向がありますので、ご自宅から通院ができる距離であるかもチェックしておきましょう。
当院では、「渋⾕矯正歯科・キュア矯正歯科グループ」内で転院する制度もありますのでお気軽にご相談ください。
まとめ:矯正で頬がこけるのは一時的なことも

矯正治療を行うと歯並びや噛み合わせの改善はもちろんですが、顔の変化も感じられることがあります。
個人差はありますが、お口周りの筋力の変化で頬がこけたと感じることも。
もちろん、歯並びの改善をめざす治療ですので、顔の変化を目的として治療を受けることは避けるべきです。
頬コケが引き起らないように矯正治療中の食事管理やトレーニングを行い防ぐのもひとつの方法です。一時的に頬がこけているだけの可能性もあり、治療が終わり噛み合わせが安定すると食事のバランスが整い頬のこけが改善されるケースもあります。
まずは、治療の方針を歯科医師と綿密に練ることで「こうしておけばよかった」という後悔を避けられます。まずは、お気軽にカウンセリングにお越しください。
※歯列矯正の「カウンセリング」について詳しくはこちらから。
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