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投稿日:2025.5.9

歯並びを悪くする八重歯は他の病気の原因にもなる?

こんにちは。渋谷矯正歯科です。
日本では、八重歯がかわいらしい印象を与えることがあります。
笑顔に特徴が出るため、好意的にとらえられるケースがみられるのです。
けれども、外国では八重歯は「歯列矯正が必要な不正咬合」と認識されています。
歯列矯正が必要な理由は「八重歯の見た目の印象」だけではありません。
八重歯があると歯並びが乱れやすくなり、それによってさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるのです。
今回は、八重歯がほかの病気の原因になることがあるのか、またどのように健康に影響をおよぼすのかについて説明します。

八重歯がお口や全身の健康に影響をおよぼすことがある

八重歯の女性

そもそも、「八重歯」とは、犬歯や糸切り歯といわれている歯が、歯列からはみ出して生えている歯のことをいいます。
八重歯の印象は文化や時代などによって異なりますが、グローバルな視点からみると歯並びが整っていることが「清潔感」「信頼感」に直結しているといえるでしょう。
また、八重歯は見た目の問題だけでなく、むし歯や歯周病をはじめとするさまざまな健康リスクをともなうことがあります。
これらのリスクを避けるためにも、適切な歯列矯正を検討することをおすすめします。

八重歯とは?

頬に手を添える女性

八重歯とは、歯列の外側に飛び出して生えている犬歯のことです。
犬歯という歯は前歯と奥歯の間に位置し、ひし形に近い特徴的な形をしています。
食事だけでなく、かみ合わせや顎の動きにも大きな影響を与えるとされている歯です。
歯の根が最も長く、ほかの歯よりもしっかりと顎の骨に固定されています。
乳歯が抜けて永久歯が生えそろうまでの過程には個人差がありますが、最後に犬歯が抜けることが一般的 です。

どうして八重歯になるの?

犬歯が八重歯になってしまうおもな原因として、以下のようなことが考えられます。

顎のスペース不足

永久歯が生えるスペースが足りずに、歯が重なり合うことで八重歯ができることがあります。

乳歯の抜けるタイミングによる影響

乳歯の犬歯が早く抜けたり、逆に長く残っていたりすると、永久歯が適切な位置に生えることができずに、八重歯の原因になります。

遺伝的な要因

保護者の方が八重歯の場合、子どもも同じような歯並びになりやすい傾向があります。

八重歯が引き起こすお口や身体の病気

鏡で歯を確認する女性

八重歯が原因で起こりやすいおもな病気は以下のようなものがあります。

むし歯や歯周病

八重歯があると歯が重なり合い、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。
その結果、歯と歯の間に食べかすや汚れが溜まってむし歯になったり、歯と歯ぐきの境目に歯垢や歯石が溜まって歯ぐきが炎症を起こし、歯周病のリスクが高くなったりするのです。

口内炎

八重歯が歯並びの中で異常に飛び出ている場合、内頬の粘膜や舌に接触することがあります。
この摩擦が口内の柔らかい組織を傷つける原因となり、その部分に口内炎ができてしまう方もいらっしゃいます。
特に、八重歯がほかの歯に比べて前に突き出ていると、食べものを噛んだり、舌が触れたりした際に、強い刺激を与えてしまうのです。

かみ合わせの不調による顎関節症

八重歯があると適切な位置で噛むことが難しくなり、顎に負担がかかることで顎関節症を引き起こすことがあります。
通常、犬歯はかみ合わせのガイドとなる重要な歯です。
犬歯が適切な位置に生えないと、奥歯に余分な力がかかり、長期的なダメージを引き起こし、かみ合わせに大きな影響を与えることがあります。
奥歯への負担が増すことで、顎関節への負担が大きくなるため、「犬歯が適切な位置に生えている」ということは、歯列全体のバランスを保つためにも非常に重要なのです。
顎関節症になると、

  • ・お口を開けると痛む
  • ・お口が大きく開かない
  • ・顎を動かすと「カクカク」「ジャリジャリ」といった音がする

などの症状があらわれます。

口臭

歯並びが悪いと歯磨きが不十分になり、お口の中で細菌が繁殖して口臭の原因になります。
特に歯周病が進行すると、歯周病の細菌が「硫化水素」「メチルメルカプタン」といった悪臭を放つガスを生成します。
これらのガスは腐敗したたまごのような臭いを発し、強い口臭を引き起こします。

消化不良

八重歯のように犬歯が飛び出している歯並びだと、食べものを十分にすりつぶすことができません。
食べものが大きいままお口から食道に送られると、胃や腸での消化が難しくなります。
大きな塊のまま食べものが胃に入ると、胃がその食物を消化するために余分なエネルギーを使う必要があり、胃腸に負担がかかるのです。
この負担が長期的に続くと、消化不良や胃もたれ、胸やけといった胃腸の不調を引き起こす原因となります。

八重歯を改善するための渋谷矯正歯科の歯列矯正

患者に説明をする歯科衛生士

このように、チャームポイントされるケースもある八重歯ですが、歯並びが悪くなることでさまざまなリスクを与える恐れもあります。
八重歯を改善するには、歯列矯正が効果的です。
当院では、おもな矯正方法として、

  • ・マウスピース型矯正
  • ・表側矯正
  • ・裏側矯正(舌側矯正)
  • ・ハーフリンガル矯正

といった選択肢をご提案しています。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、プラスチック製のマウスピースを使用して、歯を少しずつ移動させる方法です。
取り外し可能で、食事や歯磨きの際に外すことができます。
また、透明のマウスピースを装着するので、よく見ないとわからないほど目立ちにくいのが特徴です。
仕事やご自身の生活に影響を与えにくいため人気の装置ですが、八重歯が複雑な場合歯の移動量が大きい場合は、マウスピース型矯正装置では治療が難しいケースもあります。
その場合は、他の矯正方法をご提案することもあります。

表側矯正

表側矯正とは、歯の表面に矯正装置を取り付けて歯を動かす最も一般的な治療方法です。
歯の表面にブラケットとワイヤーを取り付けて歯を少しずつ正しい位置に移動させる「ワイヤー矯正」のひとつです。
表側矯正は、歯並びをしっかり整えるため、八重歯を含むあらゆる不正咬合の治療に効果があります。
特に、歯の動きが大きい場合でも対応可能です。
矯正装置が目立つことがあるものの、金属のブラケットだけでなく、白や透明なブラケットを使用することで、目立ちにくくすることもできます。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正とは、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付ける方法です。
一般的な表側矯正が歯の外側に装置を取り付けるのに対し、裏側矯正は装置を歯の内側に取り付けるため、装置が目立たず、治療中も見た目を気にせずに過ごすことができます。
矯正治療は長期間にわたることが多いため、その間に装置を気にする患者さんも少なくありません。
けれども、「裏側矯正(舌側矯正)」なら、装置が歯の裏側に取り付けられるため、外見にはほとんど影響を与えません。
ほかの人に気づかれたくない方や、人前に出ることが多い方でも、歯列矯正を行っていることを気づかれることなく日常生活を送ることができます。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側(舌側)に、下の歯には表側に矯正装置を取り付ける方法です。
笑ったときなどに目立ちやすい上の歯には裏側に装置をつけるため、周囲から気づかれにくいのが特徴です。
上下とも裏側矯正(舌側矯正)にするより治療にかかる費用を抑えられるので、審美性とコストのバランスを考慮して治療法を選択することができます。
また、裏側矯正(舌側矯正)は舌に触れやすく、発音への影響を受けやすい傾向にありますが、ハーフリンガル矯正なら違和感を軽減することが可能です。
下の歯の装置は表側についているため、笑ったり話したりしたときに見える可能性がありますが、「目立ちたくないけど、費用も抑えたい」という方におすすめです。

八重歯の歯列矯正は渋谷矯正歯科にご相談ください

渋谷矯正歯科の総院長

八重歯は見た目の問題だけでなく、むし歯や歯周病、顎関節症、口臭、消化不良など、さまざまな健康リスクを伴うことがあります。
当院では、これらのリスクを避けるためにも、歯列矯正を検討してみませんか。
当院では、お一人おひとりのお口の状態を丁寧に診療し、適切な治療法をご提案しています。
「八重歯を治したい」「歯並びを整えたい」という方は、渋谷駅から徒歩3分の「渋谷矯正歯科」までお気軽にご相談ください。
▶︎当院の治療内容は「こちらのページ」をご確認ください。
▶︎初めての方はこちらの「カウンセリング予約」からご相談ください。
歯列矯正の「カウンセリング」とは?

※マウスピース型矯正装置型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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