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ブログ

投稿日:2022.3.27

矯正治療終了後の保定期間はいつまで?

こんにちは。
渋谷矯正歯科です!
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

矯正装置が外れる日は待ち遠しい瞬間ですが、治療が終わるわけではありません。
この後に続くのが並べた歯並びを維持する「保定期間」です。
しかし、どのくらいの期間装着するのか気になる方もいるでしょう。
今回は保定装置とはなにか、保定期間はどのくらいなのかについて解説します!

歯が動く仕組み

まずは、矯正装置でどのように歯が動くのか解説します。

矯正装置で歯に矯正力をかけると破骨細胞が活動を始めます。
この細胞が歯を支えている骨を溶かし、歯を正しい位置に移動できるスペースを作り出します。

一方、歯が移動した後のスペースには線維芽細胞(骨を作る細胞)が活動し、新しい骨が形成されます。これを繰り返すことにより歯はゆっくりと動いていくのです。

また、歯は矯正力だけでなく、日常生活の中でも生理的な動きと病的な動きによって微妙に動いています。
生理的な動きには年齢による変化や、食べ物を噛むという日常の動作が含まれます。
病的な動きには虫歯や歯周病、歯並びの問題などが挙げられます。

矯正治療終了後は後戻りしやすい

矯正治療が終了した後は「後戻り」に注意が必要です。

矯正装置を終えた直後は、歯を支える骨が完全には固まっていないため、食事などによって矯正前の状態に動こうとします。
特に大幅な歯の移動や抜歯を伴う矯正治療を行った場合、歯が元の位置に戻りやすいです。

せっかく時間とお金をかけて理想の歯並びにしたのに、後戻りしてしまってはもったいないですよね(◞‸◟)
歯を支える骨がしっかりと固定されるまでは、保定装置をしっかりと装着しましょう!

お口周りの癖にも注意が必要

舌癖 歯列矯正 後戻り

後戻りを避けるためには、お口周りの癖にも注意が必要です。
たとえば、舌で歯を押しつける「舌癖」は、歯に力が加わり移動してしまう原因となります。
そのため、矯正治療中に舌を正しい位置に置いておく練習も重要です。
舌癖は矯正治療を妨げてしまう場合もあるので、矯正中も意識して治していく必要があります。

また、頬杖や親知らずの生え方が後戻りを引き起すこともあります。
これらの癖に注意し、必要に応じて意識的に改善する努力や治療が必要です。

※舌癖についての記事はこちらをご参考にしてください。

保定装置(リテーナー)とは?

保定装置(リテーナー)は、歯科矯正治療後に歯が元の位置に戻るのを防ぐために使用される装置です。歯を支えている骨を安定させて、矯正治療で並べた歯を維持する重要な役割があります。

保定装置の種類

歯列矯正 保定装置

保定装置は取り外しができない固定式と、自分で着脱ができる取り外し式があります。
ここでは、保定期間で用いられている主な保定装置の種類を3つ紹介します。

ベックタイプ

取り外しが可能なタイプで、ワイヤーが歯全体を囲むように設計されています。
締め付ける力により、歯並びを効果的に安定させることが可能です。
口を開けた際にワイヤーが見えることから、審美性を重視する場合は他のタイプが選択されることもあります。特に抜歯を伴う矯正治療後に利用されることが多いです。

クリアリテーナー

歯列矯正 保定装置 クリアリテーナー

クリアリテーナーはマウスピース型の取り外し可能な装置です。
歯にしっかりと密着するため違和感が少なく、透明なので装着してもほとんど目立ちません。
ワイヤー矯正を経験した方はクリアリテーナーを使用する際、ほんの少しの違和感を感じることがありますが、しっかりと固定することが可能です。
渋谷矯正歯科ではクリアリテーナーを推奨し保定期間に入っていきます(`・ω・´)b

ワイヤータイプ

前歯の裏側6本にワイヤーを装着する固定式の装置です。
装置が歯の裏側にあるため、見えないのがメリット。
取り外しができないため、長期間にわたって装着するのが一般的です。
ただ、ワイヤーの部分に歯垢や歯石が溜まりやすいため、口腔ケアに十分注意する必要があります!

矯正終了後の保定期間はいつまで?

保定期間は抜歯の有無や部分矯正など、患者さん一人ひとり異なります。
ただ、保定期間の目安は矯正装置をつけていた期間に半年足した期間が一般的です。

また、初めの半年は、ほぼ一日中(最低でも20時間)使用することが推奨されます。
その後、お口の中の状態を見ながら使用時間を段階的に減らしていきます。
ワイヤータイプの場合は取り外しができないため、生涯にわたってつけたままのことも少なくありません。

保定装置を装着する際の注意点

保定装置を装着する際は装着時間や取り扱い方法など、以下の点に注意しましょう。

歯科医師が指定した装着時間を守る

保定期間で大事なのは、歯科医師が指定する装着時間と期間を守ることです。
矯正装置を外した直後は、歯が矯正前の位置に動く力が強まります。
ご自身の判断で辞めてしまうと後戻りのリスクが高まります。
症例にもよりますが、ほとんどのケースで半年~1年程度は1日20時間以上装着するよう求められるので、その期間はしっかりと装着しましょう。

装着したまま飲食しない

マウスピース リテーナー 飲食禁止

保定装置を装着したままの飲食は、破損や変色の原因になるため避けましょう。
破損した場合は作り直しが必要になり、追加費用が発生します。
また、その間は歯が固定されず、後戻りのリスクが増加します。

破損や紛失に注意する

保定装置は取り扱いに注意が必要です。
紛失や破損を避けるために飲食や歯磨きの時に外すことは重要ですが、それと同時に外した装置は専用のケースに保管する習慣をつけましょう。
紛失や破損のリスクを減らし、余計な出費と後戻りを防げます。

清潔に保つ

保定装置はお口の中に入れるもののため、清潔に保つことが重要です。ケアを怠ると細菌が繁殖し、口臭の原因になることもあります。

保定装置を外したら、やわらかいブラシを使って汚れを取り除きましょう。また、専用のクリーナーを使用するのも有効です。

装置を保管する際は専用のケースに保管し、高温多湿や直射日光を避けましょう。

定期的にチェックしてもらう

定期的な歯科検診を通じて、保定装置の適合性と歯の安定性をチェックしてもらいましょう。装置の調整が必要かどうか、新しく作り直すかどうかを判断してもらえます。

もし後戻りしてしまったら?

後戻りは保定装置の不使用、加齢による歯の移動などによって起こることがあります。
この場合は、後戻りの程度によって再び矯正治療が必要になることも。

軽度であればリテーナーの調整や装着時間を延ばすことにより悪化を予防することが可能です。
重度の後戻りは再矯正をした方が良い場合もあります。

他にも保定装置についてよくある質問をまとめました★

 

まとめ

渋谷矯正歯科 スタッフ 裏側矯正 ワイヤー矯正

矯正治療終了後の保定期間は後戻りを防ぐために重要です。
期間は患者さん一人ひとり異なりますが、矯正装置をつけていた期間に半年を足した期間が一般的です。
また、歯は生きているため絶対に動かない!という保証はありません。
絶対に後戻りさせたくない!という方は、保定推奨期間がすぎても夜寝る時間だけ
ずっとリテーナーを使っていただくとより綺麗な歯並びを長く維持できますよ☻

もし後戻りしているかも?と心配な方はお気軽にお問合せください!
歯科医師のチェックと、必要であれば再矯正のご案内をさせていただきます。

ただせっかく高いご料金を払って矯正をしていただいたのに、再矯正でまた費用が掛かってしまうのはとーーーってももったいないことです(◞‸◟)
なのでみなさん、後戻りしないように矯正後もしっかりメンテナンス頑張っていきましょうね!

それではまた( ◠‿◠ )

 

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