menu
close

ブログ

投稿日:2023.7.23

矯正中に虫歯ができたら治してもいいの?!治療のタイミングをお伝えします★

みなさん、こんにちは。渋谷矯正歯科医院です。
普段から虫歯にならないように気をつけているとは思いますが、歯の質や生活習慣によってはすぐ虫歯になってしまう方もいます。
矯正治療中はワイヤー装置が着いていたり、マウスピースの装着で唾液の循環が悪くなるなど、虫歯のリスクは高くなります。
そのため歯列矯正中に虫歯になる可能性はあるので、万が一、虫歯になってしまった時に参考になるように、矯正中の虫歯について説明していきます。

女性 カウンセリング カウンセラー 東京 渋谷

歯列矯正中の虫歯のリスクについて

歯列矯正中は様々な条件により、普段より虫歯になりやすい環境になってしまいます。
虫歯になりやすくなる理由は以下の通りです。

歯の移動 渋谷矯正歯科
むし歯

1)歯磨きの難しさ

ワイヤー矯正に関しては矯正装置の凹凸により歯ブラシが当てづらく、隅々まで磨けないことが虫歯の大きな原因となります。
磨き残しがあるとすぐに虫歯になるのではなく、歯垢が溜まり、歯垢中に存在している細菌が酸を生成し、歯の表面のエナメル質を溶かすことで虫歯が進行します。

2)食べカスが挟まりやすい

ワイヤー矯正は装置に食べ物が引っかかりやすく、隙間に挟まりやすい構造になっています。
食後に丁寧な歯磨きを習慣付いていると問題ないですが、長時間挟まっていると細菌が増殖し、虫歯や歯茎の炎症・口臭の原因にもなります。

渋谷 矯正歯科 虫歯 食べかす

3)唾液の減少

ワイヤー矯正の場合、表側矯正だと唾液が歯の表面に循環しづらく、さらに口が閉じにくいので乾燥しやすい環境になります。
口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなるので、乾燥もよくないです。同じワイヤー矯正でも裏側矯正(舌側矯正)の場合、表側矯正に比べて唾液が循環しやすく、乾燥もしにくいので、虫歯のリスクは軽減できるでしょう。
当院の裏側矯正はこちら☆彡

マウスピース型矯正の場合はまた異なり、マウスピースが歯全体を覆うため、唾液が届かなくなります。
唾液の役割は、食べカスや歯垢を洗い流したり、エナメル質の保護や細菌の繁殖抑えたり、歯を守る重要な仕事があります。
唾液が少なくなることはこれらの効果が弱くなるので、虫歯のリスクが高くなります。
当院のマウスピース矯正はこちら☆彡

矯正中に虫歯ができたらどうする?

歯列矯正中に虫歯ができてしまった場合、基本的には虫歯治療が優先されます。
歯の形が変わらず、矯正装置への影響がないような軽度な虫歯であれば、矯正装置を外さずに虫歯の治療ができます。
しかし矯正器具があることで虫歯治療ができない場合は、一時的に外して虫歯治療し、その後再装着することも多いです。虫歯の進行度によっては矯正治療を一時中断して、虫歯を完治させることを優先するケースもあります。
虫歯の進行によって治療内容も変わるので、虫歯のレベルについて説明していきます。
虫歯は「カリエス」と言うので「C」と表記し、レベルに合わせてC0~C4の5段階で分類されます。

渋谷矯正歯科 虫歯 予防

1)C0(初期虫歯)

歯の表面が白く濁ったり、奥歯の溝が黒っぽく着色している状態です。
エナメル質はわずかに溶け始めた状態で、引っかかりや穴は開いていないので、特別な治療は必要としません。
正しい歯磨きやフッ素塗布などで再石灰化を促すことで、自然治癒が期待できます。

2)C1(エナメル質の虫歯)

エナメル質にできた初期の虫歯で、痛みなどの症状はほとんどありません。
しかし治療は必要で、虫歯の部分を除去し、削った穴にレジンを埋めて固めます。
形を整えたら完成なので、1日で完治できます。

 

3)C2(象牙質の虫歯)

エナメル質の内側である象牙質にまで虫歯が進行した状態です。
症状はしみることや痛みを感じやすいので、歯科医院に受診する方が多いです。象牙質は柔らかくなっているので進行しやすくなっています。
虫歯の部分を全て除去し、削った範囲を補うために一部分の被せ物を作成します。
医院によっては1日で終わる場合もありますが、被せ物の型取りをして後日装着しに行くので、2回は通院することが多いです。

 

4)C3(神経にまで侵された虫歯)

虫歯の範囲が神経にまで広がっている状態です。何もしていなくても痛みがあったり、食事の際には激しい痛みを感じやすいです。
神経まで感染しているため、まずは神経を抜く治療を行い、抜いた後の根管内を清掃・消毒を繰り返します。根管内が綺麗になれば、神経の代わりとなる薬を充填し、土台と被せ物まで作成していきます。
患者さんの根管内の状況によって通院の回数は異なりますが、完治までに5回以上は通院する必要があるでしょう。

5)C4(歯冠が崩壊した虫歯)

歯の大部分が崩壊し、歯根のみが残っている状態です。
痛みがなければ神経が死んでしまっている可能性もあり、放置すると根っこの先まで感染し、周囲の骨に影響が出たり全身に悪影響を及ぼすこともあります。
基本的には抜歯することになりますが、服用している薬などによって抜けない場合はC3の治療を行うか、歯根に蓋をして残しておく方法もあります。
抜歯した場合、ブリッジ・入れ歯・インプラントのどれかで欠損した歯を補います。

渋谷矯正歯科 インプラント

歯列矯正中の虫歯治療のタイミング

歯列矯正中に虫歯ができた場合、基本的には虫歯治療を優先します。虫歯を放置すると進行してしまい、治療期間が長引いてしまう可能性があります。
状況によってタイミングは異なるので、患者さまの状況に合わせて参考にしてください。

不安な表情の女性

1)矯正治療前

まずは矯正治療前に虫歯がないかしっかり確認し、虫歯があれば治療を終えた状態で矯正治療を開始しましょう。
虫歯の進行度によっては治療期間が長くなるので、矯正治療の開始が遅れる可能性はあります。
しかし矯正器具を装着してしまうと、虫歯の治療が困難になることもあるので、歯列矯正前に全て治療しておくことが望ましいです。

2)ワイヤー矯正中

ワイヤー矯正は歯に固定されているので、C1程度の虫歯で装置が邪魔でなければ、そのまま治療することができます。
しかしC2以上であれば削る範囲も大きくなり、歯の形も変わってくるので矯正装置を外さないと治療できないので、装置を除去するタイミングはスタッフと要相談になります。
虫歯治療するまでに期間があいてしまうと進行する可能性もあるので、進行にないように歯磨きをしっかり行い、お菓子やジュースの飲みすぎには注意しましょう。
矯正歯科と一般歯科が連携している医院では、虫歯治療もスムーズに行える場合があります。連携してなければ、すぐに歯科医院を受診できるように、かかりつけ医があると安心です。

3)マウスピース型矯正中

マウスピース型矯正の場合、可撤式なので装置を除去する必要がないため、虫歯の大きさに関わらずいつでも治療ができます。
C1、場合によってはC2も矯正治療と並行して虫歯の治療ができますが、C3C4は矯正治療を一時中断しないといけないでしょう。
装置を除去する必要はないですが、虫歯の治療後はマウスピースが合わない可能性があるので、再作成が必要になります。
マウスピース型矯正中は、マウスピースによって唾液の自浄作用や再石灰化作用が妨げられるので、虫歯のリスクが高くなります。
普段からクリーニングやフッ素塗布してもらうと予防に繋がります。

矯正中にできる虫歯予防

矯正中は口腔内の環境が虫歯リスクを上げてしまうので、特に矯正前から虫歯になりやすい方は要注意です。
虫歯のリスクは上がりますが、虫歯にならない方もたくさんいるので、歯への意識を高く持って歯列矯正を乗り越えましょう。

女性と男性が解決している画像

1)丁寧な歯磨き

磨きにくいからこそ丁寧に磨く必要があります。ワイヤー装置の場合は、歯茎側と歯の切端側で分けて磨いていきます。
歯と歯茎の境目に歯ブラシを置き、毛先を歯茎の方に45度傾けて小刻みに動かします。
磨き残しがないように順番を決めて磨き、歯茎側と先端部分に当て、ブラケット周りや歯と歯の間、装置の隙間は歯間ブラシやフロス、タフトブラシなども活用しましょう。
一番重要なのは寝る前の歯磨きです。寝ている間は唾液の分泌量が低下し、口腔内が乾燥して細菌が増加するので、特に寝る前は気を付けましょう。

2)フッ素の使用

フッ素は歯の表面を強化する効果があるので、虫歯予防に期待できます。
フッ素の利用で一番身近にあるのが、フッ素配合の歯磨剤です。他にもフッ素配合の洗口液や、歯科医院での高濃度フッ素を定期的に塗布する方法があります。
矯正装置が付いているとどうしても磨き残しが出るので、フッ素による虫歯予防が重要です。

3)間食の摂り方

虫歯にとって糖分はエサになるので、お菓子やジュースを頻繁に摂取しているとエサが常にあり、虫歯が喜ぶ環境になります。
もし食べるのであれば時間を決めて、食後はしっかり歯磨きをしましょう。
糖分だけでなく繊維性や粘着性の食べ物は、ワイヤー装置に絡まりやすく、歯にも詰まりやすく取れにくいので注意しましょう。

4)定期検診

歯科医院で定期的に検診を受け、自分では磨けないところまでしっかり専門的な機械で掃除をしてもらい、早期発見・早期治療を心掛けましょう。
矯正中は特にクリーニングが重要になってきますが、普段から定期的に受診することが歯の寿命を長くし、健康に長生きできる秘訣だと思います。
海外では定期検診が義務化されている国もあるので、1年に2~3回は受診しましょう。

歯科の定期検診イメージ

まとめ

歯列矯正よりも虫歯治療の方が優先なので、虫歯が小さいうちに治療していると矯正装置を除去せず、虫歯治療の期間も短いので歯も金銭面もダメージも少なくて済みます。歯並びが綺麗になっても虫歯が多いと、不衛生で健康的ではありません。高いお金を払って歯列矯正をするので、虫歯もなく清潔感のある綺麗な口元を目指しましょう。「甘い物やジュースを飲むから虫歯になる」と言うイメージもありますが、食べたらダメなわけではなく、ダラダラ食べることを控えて、歯磨き(特に寝る前)を丁寧にするだけで、虫歯のリスクは低下します。もともと歯の質が弱く虫歯になりやすい方もいるので、一概には言えませんが、フッ素で歯の強化をしたり方法はあるので、心配なことがあれば相談してください。虫歯の進行が浅いと症状がなく気が付かないことが多いですが、定期検診に行ってると早期発見・早期治療ができるので、検診を受けることをおすすめします。歯並びについてや気になることがある方は、いつでもお気軽にお問合せください。

渋谷矯正歯科の歯科用ユニットの画像

 

関連ページ