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投稿日:2025.7.11

部分矯正でどこまで治せる?部分矯正の適応範囲やメリット・デメリットについて

みなさん、こんにちは。渋谷矯正歯科です!
歯列矯正の中でも部分的な矯正治療を行える「部分矯正」があるのをご存知ですか?
「部分的なガタつきが気になる」「すきっ歯が気になる」など、前歯だけ治療したい方におすすめなのが「部分矯正」です。
しかし部分矯正で治療できない症例もあり、歯並びの状況によっては全体的に治療が必要な場合もあります。
今回は部分矯正で治療できる範囲はどこまでなのか、説明していきます。

部分矯正の適応範囲

部分矯正のイラスト
部分矯正で対応できる範囲は、主に前歯の1~6本程度とされています。
奥歯や全体の噛み合わせに影響がでるような歯の動きが必要な場合は、部分矯正では対応できないので、前歯部の軽度な乱れに適応しています。
部分矯正の具体的な適応症例
は、以下のようなものが挙げられます。

  1. 軽度な前歯の重なりや歯列の乱れ
  2. 前歯の隙間が埋まる範囲のすきっ歯
  3. 顎の骨格に問題がない場合の軽度な出っ歯
  4. 過去に歯列矯正を行ったが、後戻りをした場合

一方、部分矯正では対応できない症例は以下の通りです。

  1. 噛み合わせに問題がある場合や、奥歯の矯正が必要な症例
  2. 顎の大きさや形に問題がある症例
  3. 歯が綺麗に並ぶスペースが十分にない場合

まずは歯科医師に相談し、歯の状態や要望を伝えて自身に適した治療法を選択しましょう。

部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正をしている女性のイメージイラスト

部分矯正に適応すれば、メリットはとても多いです。

部分矯正のメリット

治療費が安い

部分矯正全体矯正に比べて使用する器具が少なく、治療期間も短いため費用を抑えることができます。
費用は医院や装置をつける歯の範囲によって異なりますが、相場は40~80万程度でしょう。
100万円前後の全体矯正より少ない金額で治療できることが魅力的です。

治療期間が短い

部分矯正は治療範囲が狭いことから、全体矯正に比べて短期間で治療を終えることができます。
全体矯正の場合、約2~3年の治療期間が必要になります。
しかし部分矯正の場合は、一般的に3か月~1年半程度が相場です。
治療期間の幅が大きいのは歯並びの状態や治療方法、年齢によっても異なるからです。
歯を動かす範囲や距離が短いほど治療期間は短くなり、年齢が若いほど骨が柔らかいので、歯の移動スピードが速く、治療期間の短縮に繋がります。
大事なイベントなどがある場合、逆算して部分矯正を開始しておくと歯並びが綺麗になり垢抜けるので、自分磨きにぴったりです。

違和感が少ない

部分矯正は歯に装着する装置の範囲が少ないので、違和感や痛みも少なく日常生活に影響を与えにくいです。
食事や会話の際の不快さも少なく、歯磨きも全体矯正と比較すると安易にお手入れすることができます。
治療中でも日常生活に快適さは重要なので、ご自身にとってストレスの少ない方法を選択しましょう。

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリットのイメージ

メリットも多い一方で、適応範囲が限られているのでデメリットもあります。

対応できる症例が限られている

歯並びが全体的に乱れていたり、前歯が綺麗に揃うスペースがない場合、骨格に問題がある場合は部分矯正では対応できません。
歯並びは顎の大きさに対して歯が大きいとガタガタに生えてしてしまうので、スペースがない場合は抜歯をして歯を並べるスペースを作る必要があります。
しかし抜歯を行うと歯を全体的に動かさないといけないので、移動距離の多い症例は全体矯正になります。
また、骨格に問題がある場合は、外科手術をしないと改善が難しい可能性が高いです。

噛み合わせの改善は難しい

部分矯正前歯の歯並びを整えることを目的にしているので、全体的な噛み合わせの改善には不向きです。
噛み合わせは左右の奥歯がしっかり噛み合っていないと、全体的なバランスが崩れ、咀嚼の機能性も劣ってしまいます。
そのため噛み合わせの改善には奥歯も揃える必要があるので、部分矯正では難しいです。

歯を削る可能性がある

前歯を並べるスペースが不十分な場合、そのまま無理に矯正すると口元が前に突き出た状態になることがあります。
さらに矯正後に歯が元の位置に戻ってしまうリスクも高くなります。
これらのリスクを回避し、綺麗に前歯を整えるために歯の側面を削って、歯を動かすスペースを確保する「ディスキング(IPR)」という方法があります。
健康な歯を削ることに抵抗があると思いますが、削る量は片面0.2~0.5㎜程度と非常に少量です。
痛みを感じることやしみることはほとんどないです。

全体の噛み合わせを悪化させる可能性がある

部分矯正で無理に歯を動かした場合、全体の噛み合わせが狂ってしまう可能性があります。
噛み合わせは全身のバランスに関わる重要な役割があるので、費用や治療期間のメリットだけで決めるのではなく、必要な治療を知識と実績のある歯科医師と決めましょう。

Eラインやガミースマイルの改善は難しい

部分矯正では前歯の歯並びを変えることはできますが、Eライン(綺麗な横顔の指標)を整えることや、ガミースマイルを改善することはできません。
これらの改善には全体矯正外科手術が必要になります。

開咬や受け口の治療は難しい

奥歯で噛んだ時に前歯が噛み合わない「開咬」や、下顎が前に出ている「受け口」は前歯の問題のようにも見えますが、前歯だけではなく全体的な噛み合わせの治療が必要になります。
そのため部分矯正では対応していません。

部分矯正の治療方法

歯の治療イメージ

部分矯正は大きく分けると「ワイヤー矯正」「マウスピース型矯正」がありますが、その中でも4つの方法があります。
歯科医師と相談しながら、患者さまの歯並びの状態や要望に合った適切な方法を選択しましょう。

表側矯正

ワイヤー矯正の一般的な治療方法で、歯の表面に装置を固定してする治療方法です。
不得意な症例はあまりないので適応範囲が広く、費用が比較的安価であることが特徴です。
しかし矯正装置が目立ってしまうのが懸念されやすいですが、白色や透明の目立ちにくい装置もあります。
▶︎表側矯正について

裏側矯正(舌側矯正)

表側矯正とは反対の、歯の裏側にワイヤー装置を固定して治療する方法です。
出っ歯など前に出ている歯を引っ込めることが得意ですが、その他の症例は治療期間が長くなる可能性があります。
しかし当院は裏側矯正(舌側矯正)専門クリニックにため、表側矯正と同等ぐらいの治療期間で行えます。
さらに、裏側矯正は専門的な技術や器具が必要になるので、費用が高くなりやすいです。
しかし矯正装置は目立ちにくいので、治療期間も見た目を気にすることなく過ごせるでしょう。
▶︎裏側矯正(舌側矯正)について

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は上顎が裏側矯正で、下顎が表側矯正の組み合わせになります。
よく見える上顎だけに裏側矯正をすることで、表側矯正よりも目立ちにくく、裏側矯正よりも費用も抑えられます。
▶︎ハーフリンガル矯正について

マウスピース型矯正

透明なマウスピースを1日20時間以上装着するので、目立ちにくく、食事や歯磨きの際に取り外しもできるので、快適で衛生的に治療することができます。
ワイヤー矯正の場合は前歯にのみに装置を固定しますが、マウスピース矯正の場合は部分矯正でも全体を覆うマウスピースを装着するので、違和感の軽減は期待できないでしょう。
▶︎マウスピース型矯正について

まとめ

裏側矯正の部分矯正をする女性のイメージ

部分矯正は前歯の気になる部分のみを整え、審美面の回復を目的としています。
そのため、全体的な歯並びの改善や噛み合わせの改善は行うことができません。
歯の移動距離や範囲が大きい場合は全体矯正になりますが、軽度の場合は部分矯正で対応できるので、費用や治療期間などの負担が軽減できます。
短期間で綺麗な歯並びを手に入れることができるので、モチベーションが下がることなく治療を続けることができるでしょう。

まずは部分矯正が対応しているかを検査で診断する必要があるので、歯並びが気になる方はお気軽にお問合せください。
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歯列矯正の「カウンセリング」とは?

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