投稿日:2026.1.13
矯正中の歯型取りは何回する?理由やタイミングを歯科医が解説
みなさまこんにちは!
「矯正中になんども歯型取りをするのはなぜ?」と気になっていませんか?
矯正治療中は歯の動きを正確に把握するために、何度か歯型取りを行う必要があります。
実際に実際に渋谷矯正歯科でも「合計3回以上」行うことが多く、こちらのご質問を受けることも珍しくありません。
こちらのページでは、歯型取りの回数や目的、再作製が必要なケースをわかりやすく解説しました。
現在矯正治療中で歯型取りを何度も受けて困っている方はもちろん、これから治療を始める方もぜひご参考ください。

目次
歯型取りとは?どんな目的で行うの?
型取りはその時の歯の状態を正確に記録するためのものであり、矯正治療では全体的な模型を製作する目的で行います。
治療計画の立案をはじめマウスピースの製作やお口の中の変化を記録するときなどに行われるのが一般的です。
やり方によって不快感の強さは異なり、とくに昔ながらの粘土のような材料を使用した方法では差が大きいといえるでしょう。

歯型取りの種類は「シリコン印象」と「口腔内スキャナー印象」の2つ
上の写真のような粘土のような材料を使用した従来のやり方を「シリコン印象」、特殊な機械で歯型をなぞりデータ化するやり方を「口腔内スキャナー印象」といいます。
従来の型取りは全ての歯科医院で受けられますが、施術者のテクニックや慣れなどが関係するため、場合によっては精密な歯型取りができない場合もあります。
一方で口腔内スキャナー印象は、歯列をなぞるだけでテクニックはそれほど必要ではありません。
すべての患者様を対象に精密な歯型取りが可能である点は、口腔内スキャナー印象の大きなメリットといえるでしょう。
全ての歯科医院が導入しているわけではないので、その点は注意が必要です。

矯正中の歯型取りは何回するの?基本の3タイミング
矯正治療中の型取りは治療を継続するうえで欠かせないものですが、不快感が強い場合は「あと何回しなくちゃいけないの?」と不安になるでしょう。
結論からお伝えすると、矯正治療中の歯型取りのトータルの回数は歯科医院や治療法によって異なります。
基本の3つのタイミングを以下でくわしくみていきましょう。

① 初診時(診断用)
最初の歯型取りは精密検査の一環として行います。治療前の歯並びを記録し、治療方針を決めるために必要です。
普段歯磨きをするときなどに嘔吐反射がでてしまう方は、従来の歯型取りだと反射が多少でてしまう可能性があります。
やり方などを工夫する必要がありますので、心当たりのある方は事前にお伝えください。
また、歯型取りをする日が事前に分かっている場合は、万が一嘔吐したときのために「直前に食事を摂らない」「食事の量を減らす」などの工夫をおすすめします。
② 資料用(治療中または変更時)
矯正治療を始めると歯が動き出しますが、途中経過の状態を記録するために歯型取りをすることがあります。
治療計画の練り直しやマウスピースの再作製のときも必要です。マウスピース型矯正では、基本的にシリコン印象ではなく口腔内スキャナー印象を行います。
途中で歯型取りする回数はワイヤー矯正よりも多い傾向にありますが、比較的不快感は少なめです。
もともと嘔吐反射が強い方はマウスピース型矯正のほうが楽に続けられるでしょう。
歯並びの状態や生活スタイルなどによってはマウスピース型矯正では対応できない場合もありますので、気になる方は一度歯科医院へご相談ください。
当院の治療の流れに関してはこちらをご覧ください☆彡
③ 保定装置(リテーナー)作製時
保定装置は、メインの治療で整えた歯並びや噛み合わせを一定期間キープするために使用する装置です。
作製時に歯型取りが必要になります。最終的な歯列状態を記録するため、正しく使用しなければ後戻りがおこってはまらなくなってしまうため注意しなくてはいけません。
使用できなくなった場合は歯型取りをして作り直しが必要になりますが、歯科医院によっては別途費用がかかる場合もあります。
当院では、リテーナーの正しい使い方や紛失を防ぐ保管方法なども事前に分かりやすくご説明しております。

型取りの回数に「個人差」が出る理由とは?
歯型取りのトータルの回数はマウスピース型矯正とワイヤー矯正で異なります。
一般的にマウスピース型矯正のほうが回数は多いですが、シリコン印象ではなく口腔内スキャナー印象で対応している歯科医院が増えているため負担は少ないといえるでしょう。
治療法以外では、歯の動き方やトラブル対応で追加の歯型取りが必要になる場合もあります。
とくに取り外しが可能なマウスピース型矯正では就寝中の歯ぎしりが原因で装置に穴が開いてしまったり、紛失したりなどして装置の作り直しが必要になるケースも少なくありません。
トラブルがなくても治療途中で計画を修正する「再スキャン」は珍しくないので覚えておくといいでしょう。
歯型取りが苦手な方へ:工夫と対策
「歯科医院の歯型取りが苦手」という方は決して珍しくありません。
とくにシリコン印象は粘土のような素材が口いっぱいになるだけでなく、それが固まるのを数分ほど待つ必要があります。
もともと嘔吐反射が強い方にとってはつらい時間となるでしょう。
口腔内スキャナー印象は、専用の機械で歯列をなぞるだけで済むため不快感が少なく、硬化を待つ必要がないことから治療時間の短縮にも役立ちます。
嘔吐反射が強い方はもちろん忙しい方にとっても便利な方法です。
しかし、残念ながらすべての歯科医院が導入しているものではありません。
マウスピース型矯正を取り扱っていないところは導入している可能性は低く、シリコン印象しか取り扱っていない歯科医院もまだまだ多いといえます。
歯科医院や治療法によっても歯型取りのやり方は異なりますので、気になる方は事前に確認しておくといいでしょう。

シリコン印象をするときの歯科医院側の工夫
多くの歯科医院で苦手意識のある方に事前の声掛けや体勢調整などを行っております。
シリコン印象では、素材がのどのところまで流れるのを防ぐために硬めに練ったり、必要最低限の量で行ったりなど工夫することも可能ですが
施術者の経験やテクニックの有無によっても変わりますので、その点の判断は患者様には難しいといえるでしょう。
シリコン印象がうまい歯科医院を見つけるには?
矯正専門の歯科医院では全体的な歯型取りを頻繁に行っているので、シリコン印象のスキルは高めなところが多い傾向にあります。
一般歯科でも歯型取りは決して珍しいものではありませんが、詰め物や被せ物のための歯型取りは部分的なものがほとんどであるため
歯科矯正を取り扱っている歯科医院であっても少し注意が必要です。
矯正治療の実績が多ければそれだけスタッフのスキルも高い傾向にあるので、心配な方はぜひ実績を重視して治療を受ける歯科医院をお選びください。
まとめ:歯型取りは矯正成功のカギです
歯型取りは、矯正治療のゴールに向けての大事な工程であり、残念ながら避けられるものではありません。
一見面倒に感じますが、歯の動きや変化に応じて適切に型取りすることが治療成功の鍵といえます。
歯型取りの方法には「シリコン印象」と「口腔内スキャナー印象」の2種類があり、歯科医院や治療法によって対応できるかどうかが決まります。
シリコン印象しか取り扱いがない場合であっても、患者様の負担をできるだけ少なくできるよう歯科医院側も工夫をしていますので、治療を検討中の方はカウンセリングから利用してみるといいでしょう。
渋⾕矯正⻭科では、シリコン印象だけでなく口腔内スキャナー印象も取り扱っております。
「シリコン印象だと嘔吐反射がでてしまう」「できるだけ楽に治療を続けたい」などご希望・ご不安がある方はぜひ当院までご相談ください。

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