投稿日:2026.2.18
抜歯したスペースはどれくらいで閉じる?期間の目安と早めるコツ
こんにちは、渋谷矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
歯を抜いたあと、できた隙間がどれくらいの期間で埋まるのか不安を感じている方は少なくないと感じます。
個人差はありますが、1ヶ月に約1ミリ程度歯が動くとされていることから、最低でも半年ほど期間が必要です。
ただし、自然経過だけでは隙間が思うように閉じないケースもあるため、適切な治療選択が大切になります。
そこで今回は、抜歯後のスペースが閉じる仕組みや期間の目安、そして早めに対応するためのポイントを紹介していきます!
目次
抜歯後の口の中で起きていること

抜歯した直後から、口の中では様々な変化が起こり始めます。
抜歯した部分の歯茎や骨(歯槽骨)は時間の経過とともに少しずつ回復していきますが、それと同時に隣りあう歯が前方向に寄ってくる「メジアルドリフト」と呼ばれる生理的な歯の移動が起こるのです。
メジアルドリフトとは、歯が自然と前方向に傾く性質のことを指します。
隙間が小さく、周囲の歯並びや噛み合わせに問題がなければ自然に隙間が埋まるケースもありますが、歯の傾く向きや噛み合わせの状態によっては歯が倒れこんだり斜めに傾いていたりすることもあるので注意が必要です。
早合点しないためのポイント
「抜歯後、隙間が自然に閉じる」と思いがちですが、実際は必ずしもそうとは限りません。
隙間の大きさや放置期間の長さ、奥歯の欠損状態などによって自然閉鎖が難しいケースもあることは理解しておきましょう。
安易に「そのうち閉じるだろう」と放置せずに、早めに矯正歯科医に相談することが望ましいです。
スペースが閉じるスピードの目安と個人差

抜歯後のスペースが閉じるスピードは、個人差によって異なります。
当院が考える目安として1ヶ月に約1ミリ程度の歯の移動が見込まれることから、最低でも半年ほど期間がかかるとお伝えしています。
歯の移動速度には部位によっても差が生じることも。
前歯と奥歯では動きやすさが異なりますし、上顎と下顎でもスピードに違いが出ることもあります。
年齢や骨の状態、歯周病の有無、噛む力の強さ、歯並びの混み具合なども影響する要因です。
また、自然経過で歯が動く場合と矯正治療によって管理された力で歯を動かす場合では、予測の立てやすさが大きく変わります。
矯正治療下での移動は適切な力のコントロールによって、より安定した結果を得やすくなりますよ。
早まる要因・遅くなる要因
歯の移動が早まる要因は、以下が挙げられます。
- 年齢が若い
- 歯周組織が健康
- 噛み合わせに邪魔がない
- 矯正装置で適切に管理されている
特に若年層では骨の代謝が活発なため、歯が動きやすい傾向にあります。
一方で、移動が遅くなる要因は、以下が挙げられます。
- 骨が硬い
- 歯周病に罹患している
- 隣接する歯の傾斜や固定
- 長期放置によって歯が倒れている
これらの要因が重なると、自然に隙間を閉じることが難しくなります。
閉じにくいケースと放置リスク

隙間が特に閉じにくいケースとして、以下のような事例が挙げられます。
- 隙間が大きい
- 長期間放置した
- 隣の歯が倒れ込んでいる
- 反対側との噛み合わせがロックされている
こうした状況では、自然経過だけでは改善が見込めないことが多いです。
抜歯後の隙間を放置すると、様々な弊害が生じる可能性もあります。
食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
また、歯の傾斜によって噛み合わせがズレて、見た目に変化が現れることもあるでしょう。
治療の選択肢:自然経過・矯正・補綴の比較

抜歯後のスペースへの対応方法には、いくつかの選択肢があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身の状況に合わせた選択が重要です。
自然経過で閉じる場合
隙間が小さい・歯の傾きが少ない・噛み合わせに邪魔がない場合は、自然経過で隙間が閉じることもあります。
これらのメリットは費用負担が少ないことです。
しかし、時間がどれくらいかかるか読みにくく、仕上がりが不安定になりやすいというデメリットもあります。
そのため、定期的な経過観察が欠かせません。
矯正治療で計画的に閉じる
矯正治療を用いると、コントロールされた力で1ヶ月に約1ミリ程度の歯の移動を計画的に行えます。
メリットとして仕上がりの精度が高く、歯の倒れ込みやブラックトライアングルといったトラブルを予防しやすいのです。
ただし、治療には一定の期間と費用がかかり、装置による違和感を抱くこともあります。
マウスピース型矯正や裏側矯正(舌側矯正)など、目立ちにくい方法もあるためライフスタイルに合わせて選択しましょう。
補綴(インプラント・ブリッジ・部分義歯)
隙間が大きい・歯の欠損範囲が広い場合は、補綴治療が該当します。
ここでは、インプラントやブリッジ、部分義歯の特徴を紹介しますね。
インプラントは隣接する歯を削る必要がなく、天然歯に近い感覚で使えます。
しかし、骨量の条件や費用面での検討が必要です。
ブリッジは固定式で違和感が少ないものの、両隣の歯を削る必要があります。
そして、部分義歯は取外し式で清掃しやすいですが、装着感に慣れが必要です。
どの方法を選ぶかは、歯周状態や噛み合わせ、患者様のご希望などを総合的に考慮して決めます。
期間を短く・トラブルを避ける5つのコツ

抜歯後のスペース対応をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。
1つ目は、早めの受診と定期的な経過チェックを意識することです。
抜歯後の変化を放置せず、専門医に診てもらうことで適切な対応時期を逃しません。
2つ目は、プラークコントロールを徹底すること。
歯周状態は歯の移動スピードや治療後の予後に大きく影響します。毎日のブラッシングやフロスで清潔な口腔環境を保つようにしましょう。
3つ目は、舌癖や頬の圧力といった口腔習癖の改善も効果的です。
無意識の癖が歯の移動を妨げたり、望ましくない方向へ歯を動かしたりすることがあります。
もし気になる癖がある場合は、担当医からアドバイスを受けましょう。
4つ目は、歯の倒れ込みを防ぐための暫間処置として、仮歯や保定装置を使用することもおすすめ。
隣接する歯が傾かないように一時的に支える役割を果たしてくれますよ。
5つ目は、親知らずの影響も忘れてはいけません。
親知らずが存在することで他の歯の移動が制限されたり、予期しない動きが生じたりすることがあります。
状況によっては、親知らずの抜歯や管理が必要になる場合もありますよ。
よくある質問
ここからは、当院によく寄せられるご質問にお答えしていきます。
Q1:抜歯後の隙間に対して、自然に閉じるのをどれくらい待てばいいですか?
A:個人差はありますが、1ヶ月に1ミリ程度の目安で、最低でも半年ほどの期間は見ていただくことが多いです。
ただし、3~6ヶ月経過しても変化が乏しい場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。
Q2:歯が動くときに痛みはありますか?
A:自然経過での痛みは通常少ないとされていますが、歯の移動や噛み合わせが変わることで違和感が生じる場合があります。
強い痛みや腫れがあるときは早めに受診するようにしてください。
Q3:できるだけ早く隙間を閉じたいのですが?
A:矯正治療でコントロールしながら歯を動かすと期間の予測が立てやすく、仕上がりも安定しやすくなります。
ご希望に応じて治療計画をご提案いたしますので、ご相談ください。
Q4:放置するとどのようなリスクがありますか?
A:食べ物が詰まりやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、歯が傾斜して噛み合わせがズレたり、見た目に変化が現れたりすることもあります。早めの対応が望ましいでしょう。
Q5:費用や保険適用について教えてくれますか?
A:治療方法や患者様の状況によって費用は異なります。
診査のあと、詳しい治療計画と費用についてご説明いたしますので、まずはカウンセリングにお越しください。
Q6:矯正治療中に抜歯したスペースはどう閉じますか?
A:矯正治療では、ワイヤーやマウスピース型矯正などの装置を使って計画的に歯を移動させます。
定期的な調整を行いながら理想的な歯並びに近づけていきます。
Q7:隙間が閉じたあと、また開くことはありますか?
A:治療後の保定をしっかり行わないと、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。
保定装置の使用や定期的なチェックが大切です。
まとめ
抜歯後のスペースが閉じる期間は1ヶ月に約1ミリ、最低でも半年ほどが目安になります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際には個人差が大きいものです。
また、自然に隙間が閉じないケースや閉じにくいケースも多く、放置することで新たなトラブルを招く可能性もあります。
抜歯後の隙間が気になる方や、どのような対応が適しているか知りたい方は早めに専門医に相談してみてください。
当院では患者様一人ひとりの状況に合わせた治療計画をご提案しています。抜歯後のスペースについてお悩みの方は、お気軽にご相談くださいね。
当院のカウンセリング予約はこちらからhttps://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=3211&_gaid=145841390.1592213816




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