投稿日：2025.12.16
バイトアップはどれくらいで慣れる？外す時期や注意点も解説
「矯正中に付けられるバイトアップ、違和感が大きいって本当？」「慣れるまでの期間は？いつ外せるの？」
と気になっていませんか？実際に矯正歯科ではそのようなご質問を患者様からよくいただきます。
期間が長い矯正治療だからこそ、生活に支障がでることはできるだけ避けたいですよね。
今回は、バイトアップをする目的や慣れる目安、外す時期、過ごし方のポイントを分かりやすくまとめました。
現在バイトアップにお悩み中の方はもちろん治療をご検討中の方もぜひご参考ください。
目次
バイトアップとは？矯正治療における役割
バイトアップは、レジンなどを使って一時的に高さを持たせる処置を指します。
咬合挙上装置とも呼ばれ、特定の歯が噛み合ったり当たらないようにして歯が正しく噛み合うように調整するのが目的です。
ワイヤー矯正やマウスピース型矯正の両方で使用でき、高さや違和感の強さは人によって異なります。
メインの治療をサポートする補助的装置であり、すべての症例に必要なものではありません。
対象かどうかを知りたい方は一度歯科医院へご相談ください。
当院の治療内容はこちらをご覧ください☆彡
バイトアップはどれくらいで慣れる？
噛み合わせは少し変わるだけでも大きな違和感につながります。
インターネット上にある情報から高さを持たせるためのバイトアップは「違和感が大きくて慣れるまで時間がかかる」と知って不安に感じている方も多いのではないでしょうか？
実際にどのくらいかかるのかを以下でくわしくみていきましょう。
多くの患者様は「1〜2週間」で慣れる
バイトアップをしてしばらくは「噛みにくい」「しゃべりづらい」「食べづらい」などの違和感がありますが、ほとんどの方は1〜2週間以内に順応してきます。
顎関節に痛みや違和感が発生するなどが起こらなければ問題がありません。
それらの症状がでた場合は顎関節症の疑いがありますので、できるだけ早めに歯科医院へ相談しましょう。
また、患者様のなかには慣れないと感じる方もいます。バイトアップに対して不安がある方はお気軽に当院までご相談ください。
慣れるためのコツ
バイトアップをして1～2週間は「噛みにくい」「食べづらい」といった状態が続きます。
余計なストレスを減らすためにも、慣れるまでは「おかゆ」や「うどん」「温野菜」など柔らかい食事を選択しましょう。
栄養バランスの偏りにはご注意ください。発音や咀嚼を意識的に繰り返すことで慣れるスピードを速めることが可能です。
「使っているうちに慣れるもの」と前向きに捉えることが余計なストレスをため込まないポイントといえるでしょう。
バイトアップはいつ外せる？
バイトアップは基本的に噛み合わせが安定する「矯正治療の最終段階」まで使います。
途中で外すと咬合が不安定になり、治療効果に影響する可能性があるので注意しなくてはいけません。
とくに処置をしたばかりだと慣れないことで「早く外したい」と感じる傾向にありますが、予定より早く外してしまうと噛み合わせが整えられず、仕上がりが悪くなることもあります。
うまく歯が動かなければ治療の延長が必要になることもあるので、一時的な違和感のために早期除去はしない方が良いといえるでしょう。
よくあるご質問Q&A
バイトアップを入れたら顎が疲れるようになった…原因は？
「バイトアップをするようになってから顎が疲れるようになった」というご相談をよくいただきます。
噛み合わせは口周りの筋肉や顎関節に影響しやすく、高さがプラスされればそれだけ組織への負担が大きくなる傾向にあります。
バイトアップを入れた後から「顎がだるい」と感じる方は決して珍しくはありません。
一時的な症状であることが多く、徐々に慣れていく方がほとんどです。
「疲れ」や「だるさ」のような違和感ではなく「痛み」を感じるようになった場合は、顎関節への負担が大きすぎる可能性があります。
当てはまる方は一度歯科医院までご相談ください。
顎の疲れやだるさは顎関節症の初期症状でもある
顎関節症は顎関節やその周辺の組織・筋肉などにトラブルがおこる病気を指します。
代表的な症状は「開口障害」で、初期症状として顎の疲れやだるさを感じたり、開口時に音が鳴ったりするのが特徴です。
原因として最も多いのが噛み合わせの崩れや頬杖の習慣、就寝中の食いしばりなどで、起床時に顎に違和感を感じて気づくケースが多い傾向にあります。
顎関節症は一度発症すると治癒までに時間がかかりやすく、タイプや状態によっては外科手術が必要になるため予防や早期治療が重要とされています。
バイトアップを 外したら歯は戻ってしまいますか？
「バイトアップを外したら後戻りが起こってしまうのか」という不安を抱えている方は少なくありません。
バイトアップは噛み合わせの調整時に使用する補助的装置であり、例え外しても歯列全体が支えるので後戻りは起こりにくいといえます。
しかし、後戻りがおこるリスクは歯の動いた範囲やもともとの歯並び、口周りの癖の有無によっても異なるため、全く変化がないとは言い切れません。
余計なトラブルを避けるためにもできるだけ予定よりも早い段階の装置の取り外しは避けた方がいいでしょう。
痛みや違和感をどうしても我慢できないときは？
バイトアップをしたことで違和感がでるようになった場合、一時的なものであればそこまで問題はありません。
しかし、感じ方には個人差があり、予想外のトラブルがおこっている可能性も考えられます。
症状が続く場合はもちろん、強い不快感や痛みがある場合も無理せずに歯科医院へ相談するといいでしょう。
バイトアップとの上手な付き合い方
噛み合わせが一時的に変わるバイトアップは、多少のストレスは避けられません。
しかし、理想の仕上がりにするには必要な治療であり、うまく付き合っていくことが大切といえます。
生活の中で取り入れやすい「ちょっとした工夫」を以下でご紹介しますので、治療中の方はぜひお試しください。
咀嚼回数を必要以上に増やさない
バイトアップ中は噛むときにストレスを感じやすいため、噛みごたえのあるものを選択するのは慣れたあとのほうがいいといえます。
とくにガムは咀嚼回数が増えやすいおやつです。
習慣的に食べている方は代用できる別のものを探すようにしましょう。
歯磨きを念入りに行う
虫歯や歯周病になると痛みや違和感があることで噛み合わせの感覚が分かりにくくなることがあります。
進行してしまうと矯正治療の中断が必要になる可能性もありますので、お手入れは正しく丁寧に行いましょう。
バイトアップが「気にならなくなった」と感じたら、それは治療が順調に進んでいる証拠です。
慣れた後も油断せず、咀嚼や清掃に気をつけることが満足のいく治療につながるポイントといえるでしょう。
まとめ
バイトアップは歯が正しく噛み合うように調整するための処置です。すべての症例で必要なものではありませんが、対象となるケースは珍しくありません。
多くの方が1～2週間で違和感が減り、生活に支障がなくなります。矯正治療をスムーズに進めるための大切なステップと捉えて、前向きに治療を続けるようにしましょう。
外す時期は基本的に「治療の最終段階」です。予定より早く外してしまうと噛み合わせがうまく調節できなかったことで理想の仕上がりにならない可能性もあります。
外せる条件を満たしていない場合は、違和感が強くても継続するのがおすすめです。
渋⾕矯正⻭科では、バイトアップを予定している、または現在行っている方からのご相談を承っております。
バイトアップの違和感が強くてつらい方やモチベーションが下がりぎみという方はお気軽にご連絡ください。
できるだけ寄り添ったアドバイス、ご提案をさせていただきます。
