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投稿日:2024.11.29

出っ歯はどこからが出っ歯といわれるの?重度と軽度の基準を解説

こんにちは!渋谷矯正歯科です。

「自分の前歯、もしかして出てるかも?」と鏡を見て感じたことはありませんか?
実は、前歯が出ている人は日本人の約13%にものぼり、8人に1人の割合で決してめずらしいわけではありません。

ところが、前歯が出ている人がこれほど多いにもかかわらず、具体的にどの程度から「出っ歯」と呼ばれるのか、そしてどんな影響があるのかを正しく理解している人は意外と少ないのが現状です。

そこで今回は、前歯が出ている人の基準から重度・軽度の違い、そして放置するリスクまで、わかりやすくお伝えします!
自分の前歯を少しでも気にしている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

出っ歯の基準とは?数値で見る判断ポイント

歯並びをチェックする女性のイメージ

前歯が出ているかどうかを判断する前に、まず「上顎前突」について触れておく必要があります。
上顎前突とは、いわゆる出っ歯のことで、通常の歯並びよりも上の前歯が前に出ている症状のことを指します。

通常とは、上の前歯が下の前歯よりも少し前に位置していること。
この「少し」という表現がポイントで、正常範囲では2~3㎜とされています。
ですが、この差が4㎜以上になると前歯が出ている人、つまり出っ歯の範囲に値するのです。

もう少し具体的に見ていきましょう。

〈上顎前突(出っ歯)の基準〉
・4㎜以上:出っ歯の傾向あり
・7~8㎜以上:学校保健法で定める出っ歯
・10㎜以上:重度の出っ歯として診断

通常よりも上の前歯が出ている場合、口を閉じても前歯が見えてしまうなど、完全に唇を閉じることが難しくなります。
横から見たときも前歯だけ出ていることが顕著にわかるため、見た目のバランスを欠いてしまうことになるでしょう。

自分でできる!出っ歯の簡単チェック方法

ではここで、「自分の前歯は本当に出っ歯なのか?」自分で判断できる簡単なチェック法を伝授しましょう!
どれもすぐにできる方法なので、みなさんも試してみてくださいね。

定規を使った測定

定規の写真

鏡の前で口を軽く閉じ、定規を使って上の前歯の先端から下の前歯までの距離を測ってみましょう!
4㎜以上の差があれば、前歯が出ている可能性があります。

横顔のEラインチェック

女性 横顔の比較

Eラインとは、1954年にアメリカの矯正歯科医が提唱した美しい横顔の基準を表した指標のことです。
鼻の先端と顎の先端を直線で結んだとき、唇がどの位置にあるかで美しさを判断します。

理想的な横顔は、この線の内側に唇が収まっているか、または上唇が線上にあるかが重要です。
前歯が出ていると、この線よりも大きく前に唇が出ていることになります。

日本人は欧米人に比べると、鼻が低く顎が小さいことから完璧なEラインをつくることが難しい傾向にありますが、目安としては十分参考になると思います。
おすすめは、スマホで横顔を撮影して唇の位置を確かめてみるといいでしょう。

口の閉じやすさ

意識せずに口を閉じたとき、自然に閉じられるかどうかも重要な指標です。
前歯が出ている人の場合、完全に口を閉じるのが難しくなることから、意識的に閉じる動作が必要になります。

しかし、これはあくまでも目安の1つにしかすぎません。
正確な診断には専門医による検査が必要になるため、気になる方は当院で診断してみることをおすすめします。

軽度と重度ではどう違う?出っ歯の症状別と治療法

2つのものを比較検討している女性のイメージ

出っ歯は症状によってレベルが決められており、軽度と重度では見た目だけでなく機能面でも大きな差があります。
いずれも、どのような症状なのか、そして治療面ではどのように違うのか、詳しい視点から解説します。

軽度の出っ歯の場合

軽度の出っ歯の症状、治療面は以下の通りです。

〈症状面〉
・歯の角度や位置の問題が主な原因
・噛み合わせへの影響が限定的
・日常生活への支障はほとんどない

〈治療面〉
・歯を抜かない治療が可能なケースが多い
・比較的短期間での改善が期待できる
・マウスピース型矯正でも対応可能な場合あり

重度の出っ歯の場合

出っ歯が重度になってくると、症状も治療面もやや複雑化していく傾向です。

〈症状面〉
・骨格自体に問題を抱えているケースが多い
・前歯で食べ物を噛みきることが難しい
・口を自然に閉じることができない
・鼻呼吸ではなく口呼吸になりがち
・発音に影響が出ることが多い(サ行・タ行を話しにくい)

〈治療面〉
・抜歯を伴う治療が必要になることが多い
・治療期間が長くなりがち
・骨格的な問題がある場合、外科手術が必要になるケースも(外科手術+歯列矯正)

重度の出っ歯の場合、単純に歯を動かすだけでは改善が難しく、より総合的なアプローチが求められます。

なぜ出っ歯になってしまうのか?主な原因を説明します

前歯を指さす女性の拡大された口元写真

そもそも、なぜ出っ歯になってしまうのか気になりますよね。
実は、出っ歯の原因は大きく分けると2つのパターンが存在します。

(1)生活習慣による影響

出っ歯になる原因の1つに生活習慣が関わっています。
幼少期からの習慣や癖が、出っ歯の原因を作り出してしまうのです。
詳しくみていきましょう。

・口呼吸

鼻詰まりや癖で口呼吸が習慣化すると、常に口が開いた状態になります。
この状態が長く続くことで唇からの適切な圧力がかからず、前歯が前方へと移動してしまうのです。

・指しゃぶりや舌癖

指しゃぶり 赤ちゃん

長期間にわたって指をしゃぶったり、舌で前歯を押したりする癖により、前歯が徐々に前方へ押し出されてしまうこともあります。

・爪や唇を噛む癖

普段から爪や唇を噛むような所作も出っ歯の原因になります。
これは、前歯に不適切な力を加え続けることで前歯を押し出すことにつながるからです。

(2)骨格的要因

生まれつき骨格に問題や異常がみられる骨格的要因によって出っ歯になるケースもあります。

・遺伝的要因

顎の大きさや形は遺伝によって親から子へ受け継がれやすいです。
親族に出っ歯の人がいる場合は、同様に似たような骨格を受け継ぐ可能性があります。

・顎の成長バランス

成長していくにつれて、上顎の過度な発達や下顎の成長不足によって相対的に前歯が突出して見えてしまうことがあります。

・食習慣の影響

朝ごはんを食べる女

以前に比べると、現代の食生活は柔らかい食べ物が多くなりました。
硬い食べ物を食べないと、顎の発達が不十分になる恐れがあります。

これにより、歯を並べるスペースが不足してしまい、前歯が前方に押し出されることにつながりやすいのです。

出っ歯を放置することで直面しやすい健康リスク

比較検討するイメージ

みなさんのなかにも出っ歯で悩まれている方がいるかもしれません。
一方で「見た目の問題だけだし、放置してても大丈夫だろう」と出っ歯をそのままにしていませんか?

実は、出っ歯を放置してしまうことは見た目だけの問題以上に深刻です。
口の中だけにかぎらず、全身の健康に至るまで幅広い影響を及ぼす可能性があります。

特に年齢を重ねるにつれて、これらの問題は徐々に悪化の一途を辿る傾向になることから、早めの対処や予防が重要です。

口腔内における問題

出っ歯を改善せず放置した場合、口腔清掃が困難になります。
出っ歯は前歯が重なりやすく、歯ブラシを1本ずつ当てることが難しくなるのです。

そのため、プラークや食べかすが蓄積しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうでしょう。

また、口が開きがちになることで口腔内の乾燥も目立つようになります。
唾液量が低下し、乾燥状態になることで細菌が繁殖しやすい環境となり、同じように虫歯や歯周病のリスクが高まります。

口臭の原因にもつながるため、早めの改善が必要です。

消化器官への影響

出っ歯になると、前歯で食べ物を適切に嚙み切ることが困難になります。
うまく噛めない状況が続くと、十分咀嚼されていない食べ物を丸呑みしてしまうことになり、消化器官に負担を強いられてしまうでしょう。

ご存じのように、「よく噛む」ことは満腹中枢への刺激を促す作用があり、食べ過ぎ防止にもつながります。
噛む回数が少ないことで、過食や消化不良を引き起こす可能性もあるのです。

顎関節への負担

前歯が適切な働きをしない場合、おのずと奥歯に負担がかかりやすくなります。
これにより、顎関節症のリスクが高まる可能性があるでしょう。
口を開けにくい、顎が鳴る、痛いなどの症状が現れると、日常生活に弊害が生じてしまいます。

全身への影響

噛み合わせが不十分な場合、頭痛や肩こり、姿勢の悪化など、さまざまな場所に影響が生じやすくなります。
要は全身のバランスが崩れることを意味し、口だけの問題では済まされないのです。

「少しずつ不調を感じ始め、気づいたら全身つらい状況になっていた」とならないためにも、早めの改善が必要です。

出っ歯はどう改善する?矯正治療の種類

表側矯正と裏側矯正の装置模型

出っ歯を改善するためには矯正治療が不可欠です。
どのような治療方法があるのか、詳しく紹介します。

ワイヤー矯正

最も確実性に富んだ一般的な治療といえばワイヤー矯正でしょう。
ブラケットやワイヤーの装置を歯の表面に固定し、歯を移動させていきます。(多くの症例では抜歯を伴う可能性も)
治療期間は2~3年程度が目安です。

ワイヤー矯正は従来の金属製の装置のほかにも白や透明など目立ちにくい装置まで、幅広く対応しています。
見た目を気にする方でも安心して治療できるのはうれしいですよね。
ただ、装置の取り外しができないことから清掃や食事には気を遣う必要があります。

裏側矯正(舌側矯正)

さきほどのワイヤー矯正とは別に、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正(舌側矯正)も近年人気を博しています。
前から見ても全く見えない治療法のため、人前で話す機会が多い人に向いている治療です。

ただ、裏側矯正(舌側矯正)は高度な技術が求められ、治療できる歯科医院が限られます。
当院には豊富な経験と実績をもつ歯科医師が在籍していますので、患者様に安心して治療をお受けいただけるようになっています。

マウスピース型矯正

透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かすマウスピース型矯正も人気の治療です。
取り外し可能であることから、食事や歯磨きの際のストレスが少ないのがメリットになります。

ただし、重度の症状には適さず、軽度~中等度のケースでしか対応が難しいため、限られた治療法となるでしょう。
もし、マウスピース型矯正がしたいという方は、一度当院で検査を受けてみることをおすすめします。

出っ歯を改善したい方は当院までご相談ください

出っ歯のセルフチェック診断をしてみて「自分は出っ歯かな?」と思われた方は、さらに詳しい検査を受けてみませんか?
当院では、最初にカウンセリングを設けて患者様の症状を詳しく聞かせていただいたうえで、検査をおこなっております。

カウンセリングを受けたからといって必ずしも治療しなくてはいけないというわけではなく、まずはご自身の正確な症状を知っていただきたいと思います。
出っ歯を放置して悪化させないためにも、まずはお気軽にご相談いただけると幸いです。

当院スタッフ一同、みなさまからのご予約を心よりお待ちしております。
当院のカウンセリング予約はこちらからhttps://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=3211&_gaid=145841390.1592213816

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