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投稿日:2025.10.1

正しい舌の位置をチェック

日常的に、舌の位置を意識したことはありますか?
舌にはさまざまな役割があり、舌の位置によってはお口の健康や歯並びなどに悪い影響をおよぼすことがあります。
ここでは、適切な舌の位置についてお話しします。

 

適切な舌の位置は「スポット」部分

舌の位置 イラスト

 

舌の理想的な位置は、舌先が「スポット」部分に触れていて、舌全体が上顎に付いている状態です。
スポットとは、上顎の前歯の裏側にある膨らみです。

舌が適切な位置にあるかどうか、鏡を見て確かめてみましょう。
舌先をスポットに付けた状態でキープしてみて、違和感や疲れがあるようであれば、普段から舌が適切な位置に置かれていない可能性があります。

ほかにも、次の項目に当てはまる方は、舌が本来よりも低い位置に置かれている傾向にあるため、注意が必要です。

・舌の側面に歯型がついている
・口がポカンと開いていることがよくある
・滑舌が悪い
・いびきをかいている

舌が適切な位置に置かれていないとどうなる?

歯のトラブル 悩む 女舌の位置が適切でなければ、次のようなトラブルが起きることがあります。

歯並びが乱れる

舌がスポットよりも下がった位置にあると、舌で前歯を押している可能性があります。
継続して力がかかると、少しずつ歯が前に出て「出っ歯」や「受け口」となりやすいため注意が必要です。
歯並びを治すためには、矯正治療を行います。
矯正治療を行っても、舌の位置が適切でなければ治療が、思うように進まない恐れがあります。
また、治療が終わっても、元の歯並びに戻ってしまう恐れがあるため注意が必要です。

滑舌が悪くなる

舌を適切な位置にキープするためには、舌の筋肉が重要です。
適切な位置に置かれていない場合は、筋力が低下している可能性があります。
舌の筋力が低下すると、舌の動きが鈍くなり、上の前歯の裏に舌を当てて発音する「サ行」や「タ行」、「ナ行」「ラ行」が発音しにくくなることがあるのです。

口呼吸になりやすい

気が付いたら、口を開けて口呼吸をしていたという経験はありえませんか?
舌の位置が下がると、舌が気道を塞ぐことになるため、鼻呼吸が苦しいと感じるようになり、無意識のうちに、口呼吸に切り替わります。
口呼吸になると、口が開いている時間が長くなるため、お口の中が乾燥します。
唾液の分泌量が低下することで、虫歯や歯周病になりやすい環境となるのです。
また、口呼吸をしていると、ウイルスや雑菌が体内に入りやすくなり、全身の健康にも悪い影響をおよぼすことがあります。

食事への影響がある

舌は、食事の際に食べたものを集めて喉へ送り込むといった役割があります。
そのため、舌の位置が不適切であると、じゅうぶんな機能を果たせず、飲み込みにくさを感じることがあります。

いびきをかきやすい

舌の位置が下がっていると気道を塞いでしまうため、いびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群の原因となったりします。
舌が低い位置にあると舌が気道を塞ぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなります。

顔のたるみや二重顎の原因になる

舌の筋力は、お顔まわりの筋肉とつながっています。
筋力が低下し舌が下がっているのをそのままにしていると、お顔周りの筋力も低下し、フェイスラインに影響が出る可能性があります。

 

舌を適切な位置に置くために大切なこと

口のトレーニングする女の子

これまでご説明した通り、舌を適切な位置をキープすることは、健康維持のために重要です。
舌が適切な位置に置かれていない場合は、次のトレーニングを、実践しましょう。

・ガムトレーニング
ガムトレーニングは、スポットに舌が置かれていない場合に、適切に位置に戻すために行うもので、ガムを使用します。
ガムを噛んで舌の上で丸めて、そのガムをスポットにつけて、約3秒間押し広げるようにしましょう。
このトレーニングを1日に3分以上行うことで、舌の筋力が高まり、適切な位置を覚えられるようになります。

・あいうべ体操
あいうべ体操は、舌をはじめとしたお口の筋肉を鍛える体操です。
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、順番に口を動かします。
それぞれ1秒ずつキープし、これを10回繰り返します。
1日に3セット行うと、お口周りの筋肉が鍛えられてしっかりと口を閉じられるようになったり、舌の機能を高めたりすることになるでしょう。

 

舌の位置と裏側矯正(舌側矯正)

 

舌の位置は、歯並びにも影響をおよぼすため、矯正治療の成功にも大きく関係します。
矯正治療には、いくつかの方法がありますが、その中でも裏側矯正(舌側矯正)は裏側矯正は、舌を自然と適切な位置に誘導しやすいとされています。

 

裏側矯正(舌側矯正)とは

裏側矯正模型 写真

裏側矯正では、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付けます。
裏側に付けるため、お口を開けたときに、矯正装置が見えにくく、治療中の見た目を気にされる方に選ばれている治療法です。

裏側矯正は、見た目のメリットだけでなく、歯の裏側に装置があることで、

・食べものがはさまることを気にせず食事ができる
・奥歯を固定源にすることで前歯を引き込みやすい
・歯の表面に傷がつかない
・唇や頬の裏の粘膜に装置が当たることがない
といった特徴があります。

ただし、裏側にあるため装置を目視しにくく、お手入れは難しくなる傾向にあります。
また、歯並びによっては、裏側矯正が適していないこともありますので、適用できるかは歯科に相談してみましょう。

裏側矯正とは

裏側矯正と舌の位置の関係

裏側矯正では矯正装置が裏側に付いているため、舌に触れやすく、舌の位置や動きに影響をおよぼす可能性が高い治療方法です。
装置を避けるように、無意識に舌の位置を調整することで、結果的に適切な位置へと落ち着くといった効果が期待できます。

慣れるまでは、矯正装置に舌が当たることで、

・発音がしにくくなり滑舌に影響が出る
・舌に装置が擦れて痛みを感じる
・食べにくさや飲み込みにくさがある
といったこともありますが、次第に慣れて気にならなくなるといった方が大半です。

 

舌の位置を確かめたい場合は「渋谷矯正歯科」にご相談ください

渋谷矯正歯科イラスト

矯正治療を行う前に、舌の動きや位置を確認しておいた方が、治療がスムーズに進む可能性が高くなります。
舌が適切な位置にあるかどうかを意識している方は少なく、ご自身では舌の位置が下がっていることに気付いていないという方も少なくありません。
お口周りの気になる症状が舌の位置と関係している可能性もありますので、気になる症状がある場合は、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

当院は、お一人おひとりの歯並びやお口の状態に合わせて、適切な治療をご提案します。
通院中の患者様には舌の位置を改善するためのエクササイズや日常生活での注意点もアドバイスしますので、ご不明点がありましたらどのようなことでもお気軽にご相談ください。

渋谷矯正歯科はデジタル裏側矯正・マウスピース型矯正(インビザライン)の矯正専門医院です。
渋谷駅東口から徒歩3分、ヒカリエからは徒歩1分と、治療中の通いやすさを重視しています。
裏側矯正(舌側矯正)、表側矯正、マウスピース型矯正「インビザライン」など、さまざまなニーズに応えられる体制を整えていますので、歯並びに関することはお気軽にご相談ください。

※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

裏側矯正とは

表側矯正とは

マウスピース矯正とは

 

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