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投稿日:2024.10.30

口ゴボを治したい!治療費用や期間をご紹介

みなさん、こんにちは。渋谷矯正歯科です!

口ゴボは口元が前方に突き出しており、横から見ると鼻よりも口元が前に出ていて、顎が後退している状態です。
日本人の約10%が口ゴボであると言われています。
口ゴボの方は見た目にコンプレックスを抱える方も多く、マスクを着用したり口元を手で隠しながら会話したり笑ったりと、自然に過ごすことを自分から控えてしまう傾向にあります。

一昔前はコンプレックスは個性と受け入れたり、努力で改善したり、メイクで誤魔化したりしていました。
しかし近年は整形することへのハードルが下がってきているので、コンプレックスは整形して改善する方が増加しています。

口ゴボには原因が大きくわけて2種類あり、骨格が問題な場合は整形と同じように外科手術の可能性があります。
しかし歯並びが問題の場合は、整形で口ゴボを改善しても歯並びが悪いままだとコンプレックスは改善されません。
そのため整形を考える前に歯列矯正を行った方が歯並びも綺麗になり、骨格の変化も感じられるでしょう。
口ゴボが治ればご自身の顔が好きになれるきっかけになると思うので、歯列矯正による口ゴボの治療について説明していきます。

口ゴボの状態

口ゴボ(上下顎前突)の口元のイラスト

口ゴボは口元全体が盛り上がっている状態で、実際に「口ゴボ」が正式名称ではなく、歯科的には「上下顎前突」と呼びます。

口ゴボの方はほうれい線が目立ちやすくなる傾向があります。
考えられる理由は3つあります。

  1. 口元が前に突出しているため、口元と頬の境界線にあるシワが協調されることによって目立つ
  2. 口が閉じにくいので口呼吸の習慣が付きやすく、口輪筋が衰えることで皮膚がたるむ
  3. 歯並びや噛み合わせが悪いと顎関節が歪みや変形を引き起こす

またほうれい線以外にも審美性に欠けてしまう原因があり、コンプレックスに感じる方が多いのです。

それは「Eライン」と呼ばれる鼻先と顎先を結ぶ線に問題があり、横顔はEラインよりも口元が内側に入っていれば美しい横顔の基準になります。
Eラインより口元が外側に出ていると、横顔のバランスが崩れてしまうのです。

日本人は海外の方と比較すると鼻が低い傾向にあるので、Eラインの形成は難しいです。
そのためEラインに接触する範囲が、上唇が4㎜、下唇が2㎜以内だと、美しいEラインと言えます。

最近では鼻先・顎先にヒアルロン酸を注入してEラインを綺麗に見せる方も多くなるほど、Eラインはお顔の印象や雰囲気を左右させます。

口ゴボは骨格自体が突出しているのでEラインが整いにくい状態ですが、歯列矯正を行うとEラインの改善も期待できます。

さらに唇を閉じる際に、下顎の先端に梅干しのような凹凸が出現します。
「梅干しシワ」と呼ばれていますが、顎の先にはオトガイ筋という筋肉があり、通常はスムーズに口を閉じることができます。
しかし口ゴボは口が閉じにくいので、下唇に力が入りオトガイ筋が緊張してしまうのです。

口ゴボは自分で治すことは不可能に近いですが、原因でもある生活習慣を改善しておくと予防することはできるかもしれません。

口ゴボの原因

歯型の模型と虫眼鏡

口ゴボの原因には先天的な要因後天的な要因の2つに分けられます。

①先天的要因

骨格や歯の大きさなど生まれつきのものや、親や家計から受け継ぐ遺伝によるものです。
骨格や歯並びなどは遺伝すると思われがちですが、遺伝は3割程度と言われています。

②後天的要因

幼少期から日常的に行っている習慣などによるものがあげられます。
口呼吸低位舌、舌癖、指しゃぶりなどは顎の成長や歯並びに大きな悪影響を及ぼすので、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、上下顎前突のリスクが高くなります。

また咽頭部にあるリンパ組織の1つ、アデノイド肥大が生じている場合は鼻づまりにより鼻呼吸が難しく、口呼吸になりやすいです。
アデノイド肥大が生じると口ゴボになるほか、いびき、睡眠時無呼吸症候群などの症状も発生します。

口ゴボになると次のような問題が生じる可能性があります。

  • ・口元が突出しているので口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥する
  • ・口腔内が乾燥すると細菌が増殖するので、歯周病や虫歯になりやすくなる
  • ・噛み合わせのバランスが悪くなり、顎関節症の症状が出やすい
  • ・コンプレックスに感じる

生活習慣からくる後天的要因は、予防することで口ゴボ及びその他の不正咬合も防げる可能性があります。
幼少期から正しい筋肉の使い方や、顎の成長を正常に促してあげないと、成長の劣成長や過剰成長、筋肉の衰えが口ゴボに繋がります。

口ゴボの治療方法

歯科治療のカウンセリングのイメージ

口ゴボを治療するための方法は大きく分けて2種類あります。

①歯列矯正

口ゴボの原因が骨格ではなく歯並びである場合は、矯正治療で歯列を整えると口元の突出感が改善されます。
Eラインが綺麗になり、閉じにくかった唇もスムーズに閉じることができるので、梅干しシワも解消します。

長期間の治療になるのでハードルが高い矯正治療ですが、歯並びや噛み合わせを整えることは審美性だけではなく、全身の健康にも繋がります。
いつまでもご自身の歯で美味しいご飯を食べて楽しい人生を歩むには、正常な噛み合わせが必要です。

歯列矯正の中でも3つの方法があります。
それぞれの特徴や費用、治療期間を詳しく見ていきましょう。

表側矯正

最もメジャーな方法である表側矯正は、歯の表面にワイヤーブラケットを固定します。
矯正装置が目立つことが一番の懸念点ですが、適応症例の範囲が広いので、ほとんどの歯並びを表側矯正で治療することができます。

ワイヤーやブラケットを白色のプラスチックやセラミックの素材に変えることができるので、目立ちにくくすることはできます。
しかし少し値段が高くなるので、要注意です。

費用は症例によって異なりますが、部分矯正で約30~60万円、全体矯正では100万〜120万前後となります。
治療期間は、全体矯正の場合2年〜2年半程度かかります。

裏側矯正(舌側矯正)

ワイヤー装置を歯の裏側に固定する方法の裏側矯正(舌側矯正)は、装置が目立ちにくいことが特徴です。
歯の裏側は直視しにくく、表面がシャベル状になっているので、表側矯正と比較すると高い技術が必要になります。
そのため費用も高額になり、部分矯正で40~70万円、全体矯正では100~170万円ほどかかります。
治療期間も2〜3年程度かかる場合が多く、他の治療法よりも長くかかる可能性があります。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は1~2週間ごとに少しずつ歯の並びが違う、透明なマウスピースの装着を繰り返します。
ワイヤー矯正とは異なり、取り外しができるので、お食事や歯磨きは通常通りできます。
しかし1日20時間以上装着しないと十分に歯が動かず、治療が長引くことに繋がるので、自己管理が重要な治療方法です。

状態が軽度の場合は費用や期間を抑えることができますが、費用の相場は10~115万円、期間は2か月~3年となります。

マウスピース型矯正では適応している症例が前歯だけの部分矯正が多いです。
口ゴボは部分矯正だけでは治りきらないケースが多いので、その場合は全体矯正での治療が適しています。

②外科手術

外科手術室のイメージ

骨格に問題がある場合は、矯正治療を行っても口元の突出感は改善されず、顔貌の変化も感じない可能性があります。

骨格を改善するには、左右で前から4番目の歯を抜歯して、抜いた歯の部分の骨を切除し、切除した前歯部を後ろに下げる「セットバック」法を行います。
口腔内から治療を行うので、お顔に治療痕が残らず、1日で治すことができます。
しかしダウンタイム期間があり、術後2週間ほどは顎を固定している状態なので、流動食になります。
費用は通常約100~300万円ほどかかりますが、保険適用と診断された場合は30~50万円程度です。
さらに矯正を組み合わせる方は術前・術後の矯正治療が必要になり、全ての治療が終わるまでは2~3年かかります。

まとめ

自身の歯を指さして微笑む歯科衛生士のイメージ

口ゴボで悩んでいる方は多いと思いますが、自力で治すことは難しいです。
まずできることは、口ゴボの原因となる習慣や悪習癖を改善することです。
治療を行ってもこれらが改善されていないと、歯が元に戻る「後戻り」が生じます。
後戻りを予防するためにも生活習慣を見直し、そしてご自身に合った治療方法を選択しましょう。

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