投稿日:2025.9.9
頬を噛むのも歯並びが原因?
食事中に頬の内側を噛んでしまった経験はありませんか?
頻繁に噛む場合や、何度も噛んでしまう場合は、注意が必要です。
同じところをよく噛む場合は、歯並びに原因がある可能性があります。
ここでは、歯並びが原因で頬を噛むケースについてお話しします。
目次
歯並びが原因で頬を噛むことがある
頬を噛んでしまう原因は、さまざまあると考えられていますが、その中のひとつが歯並びです。
頬を噛むことになりやすい歯並びとは
かみ合わせに問題があると、歯が当たる位置が頬にずれて、頬の内側を噛みやすくなります。
歯列が凸凹していたり、歯が頬側に傾いていたりする歯並びでは、歯が頬の内側に当たりやすい状態となります。
そのため、食事中などにあやまって頬の内側を噛むことが多くなるのです。
歯並びやかみ合わせは自然に治ることはないため、改善するためには矯正治療が必要です。
頬を噛んでしまう歯並び以外の原因と対策
歯並び以外では、次の原因が考えられます。
・かみ合わせの高さ
歯は日々の咀嚼や噛みしめによって、少しずつすり減ります。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、歯がすり減りやすいため注意が必要です。
歯がすり減ると、かみ合わせの位置が下がります。
そうなると、頬の筋肉が支えを失ってしまい、次第に頬がたるむようになり、噛む際に頬を巻き込んでしまうのです。
・被せ物の変化
むし歯治療などで新しく被せ物を装着したときや、新しいものに変えたときなど、かみ合わせに変化があったときなどに、頬を噛むことがあります。
新しいかみ合わせに慣れると、噛むことは少なくなるでしょう。
・顎関節症
顎関節症にズレがあると、適切な位置で噛むことができずに、舌や頬を噛みやすくなります。
お口に合わせて製作したマウスピースを装着して、かみ合わせを調整し顎関節への負担を軽減することで、症状を緩和させます。
・加齢
年齢とともに頬がたるむことで、噛むときに頬を巻き込んでしまうことがあります。
お口の筋力が低下している場合は、筋力アップのエクササイズやマッサージなどを取り入れてみましょう。
・疲労
疲れが溜まっているときや体調が悪いときなど、神経障害が起きていつものように噛めないことがあります。
生活のリズムを整えて、リラックスできる環境を整えましょう。
・肥満
体重増加などでお顔の肉付きがよくなると、頬が内側に張り出して、頬を噛みやすくなります。
頬を噛むとどうなる?
頬の内側を噛むと傷ができます。
傷が浅い場合は自然に治ることもありますが、傷がある間は刺激の強い食べものは避けましょう。
傷口が口内炎になった場合は、症状によっては飲み薬や塗り薬を使った治療が必要です。
痛みがひどい場合や、感染が広がった場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
また、こまめな歯磨きやマウスウォッシュを行うことで、お口の中を清潔に保つことも大切です。
同じ場所をくり返し噛んでいると、潰瘍ができてしまったり、口腔がんのリスクを高めたりすることもあります。
クセのようなものとそのままにするのではなく、原因を取り除くようにしましょう。
頬を噛む原因となる歯並びを改善する方法
頬を噛む原因が歯並びにある場合は、矯正治療で改善できる可能性があります。
矯正治療を行うことで、頬を噛みにくくなるだけでなく、
・お口のケアをおこないやすくなる
・しっかりと噛めるようになる
・口元や横顔が整う
といったメリットも期待できます。
矯正治療にはいくつかの方法があり、ご自身の歯並びやライフスタイルによって選ぶことが可能です。
歯列がガタガタになっていて、頬側に歯が傾いている場合は、
・ワイヤーを使った矯正治療
・マウスピース型矯正装置を使った矯正治療
といった方法で、歯列の改善をめざします。
ワイヤーを使った矯正治療
歯の表面に、ブラケットやワイヤーなどの装置を付けて、歯列を整える治療法です。
矯正治療の中でも、オーソドックスな治療方法で、さまざまな歯並びに対応できます。
矯正装置を取り付ける場所によって、次の3つの方法があります。
・矯正装置を歯の表側に取り付ける「表側矯正」
・歯の裏側(舌側)に取り付ける「裏側矯正(舌側矯正)」
・上の歯は裏側(舌側)に、下の歯は表側に取り付ける「ハーフリンガル矯正」
矯正装置を裏側(舌側)につける裏側矯正(舌側矯正)は、
・目立ちにくい
・虫歯になりにくい
・粘膜を傷つけにくい
・前歯を引き込みやすい
といったメリットがあり、注目されています。
ただし、裏側(舌側)に固定式の装置を取り付けるため、
・滑舌に影響がある
・見えにくいため歯磨きが難しい
・舌に装置が当たる
といった点に注意が必要です。
裏側矯正にについてはこちら
また、表側に取り付けるよりも、治療の難易度が高く、治療費用が高くなります。
ハーフリンガル矯正であれば、目立ちにくい上の歯は装置を裏側につけるため、目立ちにくいだけでなく、裏側矯正よりも治療費用が抑えられます。
ハーフリンガル矯正についてはこちら
マウスピース型矯正装置を使った矯正治療
マウスピース型矯正装置を使って行う矯正治療の方法です。
マウスピース型矯正装置は透明なので、お口に装着していても目立ちにくく、矯正治療を行っていることを周りに知られにくいのが特徴です。
また、ご自身の手で簡単に取り外しができます。
食事の際は取り外すため、食事に関する制限はなく、治療を始める前と食事の内容を変えることなく食べていただくことが可能です。
また、歯磨きも取り外して行うため、治療前と同じようにお口のケアを行えます。
ただし、マウスピース型矯正装置を装着する時間が短いと、治療が順調に進まないため注意が必要です。
また、適用できる歯並びに限りがあり、歯並びによってはマウスピース型矯正治療が適していないこともあります。
当院では、マウスピース型矯正装置「インビザライン」を採用しています。
マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、米国のアライン・テクノロジー社が提供するデジタル矯正システムです。
1999年より販売を開始し、世界で1,700万人を超える方がインビザライン治療を行っています。(2023年12月時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計)
参考:インビザラインジャパン
何度も頬を噛むときは「渋谷矯正歯科」にご相談ください
頬を何度も噛む方は、まずは原因を特定し、原因に応じた治療法を選択することが大切です。
歯並びに原因がある場合は、矯正治療で歯並びを改善しなければ、根本的な解決にはならないでしょう。
また、かみ合わせのズレや顎関節症も、矯正治療を行うことで改善できる可能性があります。
当院では、お口全体をしっかりと診て、適切な治療法をご提案します。
お口に関することで気になることがあれば、お一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
渋谷矯正歯科は、治療期間中にストレスなく通院していただけるように、渋谷駅東口から徒歩3分、ヒカリエからは徒歩1分と、通いやすさを重視しています。
お仕事帰りやお買い物の途中など、ライフスタイルに合わせて通院していただけます。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。