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投稿日:2025.8.14

歯列矯正で抜歯した隙間が埋まるまでどれくらいの期間が必要?

こんにちは。
渋谷矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

「歯列矯正で抜歯が必要って言われたけど、隙間はちゃんと埋まるの?」
「抜歯後の隙間って、どれくらいの期間で目立たなくなるんだろう?」
「できるだけ早く隙間を埋める方法ってある?」
歯列矯正を始めるにあたり、抜歯とその後の隙間について、このような不安や疑問をお持ちではありませんか?

歯列矯正で行う抜歯は、歯をきれいに並べるスペースを作ったり、口元のバランスを整えたりするために、必要な場合があります。
しかし、実際に歯を抜くとその隙間が気になってしまうものです。
この記事では、歯列矯正で抜歯した後の隙間が埋まるまでの期間の目安や、抜歯が必要となる理由について解説します。

歯列矯正で抜歯が必要になる3つの理由

抜歯イメージ

歯列矯正を考えるとき、「歯を抜かなければならないの?」と不安に思う方もいるでしょう。
抜歯は必ずしも全てのケースで必要となるわけではありません。
しかし、理想的な歯並びと健康的な噛み合わせを実現するために、抜歯が選択肢となることがあります。
ここでは、歯列矯正で抜歯を行う主な理由を3つ説明します。

歯をきれいに並べるスペースを確保するため

抜歯を行う主な理由は、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りない場合です。
現代人の食生活の変化などにより、顎が比較的小さくなる傾向が見られます。
一方で歯の大きさはあまり変わらないため、全ての歯が収まりきらず、歯並びが乱れてしまうケースが増えているのです。
スペースが足りないまま無理に歯を並べようとすると、歯が前方に押し出されて口元が突出したり、歯が重なり合ってガタガタになったりする可能性があります。
そこで、「第一小臼歯」(前から4番目の歯)を抜歯してスペースを作り出すことで、残りの歯を正しい位置に無理なく動かし、整った歯並びを目指すのです。

上下の顎や歯のバランスを整えるため

例えば、上の歯が前に出ている場合(出っ歯)下の歯が前に出ている場合(受け口)など、上下の顎の位置関係にズレがあると、口元の印象だけでなく噛み合わせにも影響が出ることがあります。
このようなケースで抜歯を行い、歯を後方に移動させるスペースを作ることで口元のバランスが整い、正しい噛み合わせへと導くことができます。

口元の突出感(出っ歯や口ゴボ)を改善するため

「出っ歯」「口ゴボ」といった症状に対しても、抜歯を伴う歯列矯正を行うこともあります。
これは、歯が並ぶスペース不足が原因で前歯が前方に傾斜・突出している場合に特に当てはまります。
抜歯によってスペースを確保し、そのスペースを利用して前歯を後方に移動させることで、口元の突出感を和らげることが可能です。
これにより、鼻先と顎先を結んだ「Eライン(エステティックライン)」の内側に唇が収まりやすくなり、横顔のシルエットがすっきりと整う効果が期待できます。
▶︎Eラインと歯列矯正の関係について

抜歯後の隙間が埋まるまでの期間は1年〜1年半が目安

治療期間のイメージ

歯列矯正では、歯に持続的に力を加えることで歯を支える骨の吸収と再生を促し、歯を少しずつ移動させます。
この歯の移動速度は1ヶ月に約0.5mm〜1mm程度とされています。
全ての隙間が完全に埋まるまでの期間は、ケースバイケースですが、一般的には約1年から1年半程度を見込むことが多いです。
もちろん、これも歯の移動速度と同様に個人差があり、もっと早く埋まる方もいれば、もう少し時間がかかる方もいます。
特に、奥歯を大きく動かす必要がある場合などは、期間が長くなる傾向があります。

抜歯後の隙間が「埋まりやすい人」と「埋まりにくい人」の特徴

比較検討するイメージ

抜歯後に生じた隙間がスムーズに埋まるかどうかは、個人差があります。
ここでは、隙間が「埋まりやすい人」と「埋まりにくい人」の特徴を見ていきましょう。

埋まりやすい人の特徴

一般的に、以下のような特徴がある方は、抜歯後の隙間が比較的スムーズに埋まる傾向にあります。

  • 年齢が若い人
  • 新陳代謝が良い人
  • お口と全身が健康な人
  • マウスピースの装着時間など、歯科医師の指示を守れる人

矯正治療は、骨の代謝を利用して歯を動かします。
つまり、年齢が若く新陳代謝が良い人は、新しい骨が作られたり古い骨が吸収されたりするサイクルが活発なため、歯が動きやすく、それに伴って隙間も閉じやすい傾向があります。
ただし、これらの特徴に当てはまるからといって、予想より早く治療が進むわけではありません。あくまで一般的な傾向として捉えましょう。

埋まりにくい人の特徴

一方で、以下のような要因があると抜歯後の隙間が埋まるのに時間がかかることがあります。

  • 骨が硬い・密度が高い人
  • 歯根が短い人
  • 舌癖や口呼吸などがある人
  • 歯周病がある人
  • 全身疾患がある人
  • 喫煙習慣がある人

歯を支えるあごの骨が非常に硬かったり、骨の密度が高かったりすると、歯が移動する際の抵抗が大きくなり、動きがゆっくりになることがあります。
また、舌で無意識に前歯を押したり、常に口で呼吸をしていたりすると、歯を動かそうとする矯正力と拮抗する力がかかってしまい、歯の移動を妨げたり、隙間が閉じにくくなったりする原因となることがあります。
ただし、これらの特徴に当てはまる場合でも、必ずしも隙間が埋まらないわけではありません。
不安なことや疑問があれば、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。

隙間を早くきれいに埋めるために自分でできる3つのこと

歯並びをチェックする女性のイメージ

抜歯後の隙間は、治療が進むにつれて埋まっていくものですが、その過程を少しでもスムーズにするために、ご自身で取り組める3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:歯科医師の指示を守る

矯正中はマウスピースの装着時間、通院頻度、ゴムかけ(顎間ゴム)など、歯科医師からさまざまな指示があります。
特にゴムかけやマウスピースの装着時間は、指示された時間や方法を守らないと歯が計画通りに動かず、治療期間が長引く原因となることがあります。
面倒に感じるかもしれませんが、治療を計画通りに進めるためにも、自己判断で中断したり時間を短縮したりせず、指示をしっかり守りましょう。

ポイント2:定期的な通院を欠かさない

定期的な通院は、矯正治療の進捗を確認し、計画通りに進めるために欠かせません。
特に抜歯後の隙間を埋める段階では、歯科医師が歯の動きをチェックしワイヤーを調整したり、装置に問題がないかを確認したりします。
もし通院を怠ると、治療計画に遅れが生じたり予期せぬトラブルが起こったりする可能性があります。
予約通りに通院し、疑問や不安があればその都度相談することが大切です。

ポイント3:舌癖や頬杖などの癖を見直す

矯正治療中は、無意識に行っている癖にも注意を払いましょう。
舌で歯を押す「舌癖」「頬杖」などの癖は、歯に余計な力を加え、歯並びに影響を与える場合があります。
せっかく動かした歯が元の位置に戻ろうとしたり、計画通りに動かなかったりする原因となることも考えられます。
普段から舌の位置を意識したり、頬杖をつかないようにしたりするなど、改善に取り組むことが重要です。
場合によっては、口腔筋機能療法(MFT)といったトレーニングが有効なこともあります。

まとめ

歯の模型を持つ女性の歯科衛生士イメージ

歯列矯正で抜歯を行った場合、その隙間が埋まるまでには一般的に1年から1年半ほどの期間がかかります。
ただし、これはあくまで目安であり、年齢や骨の状態、歯科医師の指示を守れるかといった要因によって個人差があります。
抜歯は、美しい歯並びと正しい噛み合わせを目指すために行われます。
不安な点があれば一人で抱え込まず、担当の歯科医師に相談しながら、前向きに治療を進めていきましょう!

渋谷矯正歯科は、矯正治療専門の歯科医院です。
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に寄り添い、丁寧なカウンセリングを心がけております。
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