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投稿日:2022.5.1

上下歯列接触癖(TCH)が歯科矯正の進行の妨げに!?TCHの原因や放置するリスクについて解説します

こんにちは!
渋谷矯正歯科です( ◠‿◠ )

みなさん「気づいたら食いしばってる」という経験はありませんか?
当院でもよく患者様から食いしばりのお悩みを相談されます!
無意識に食いしばるのは一種の癖であり、長引けばそれだけお口トラブルを引き起こしやすくなるため注意が必要です。

 

当院の患者様でこんな方がいらっしゃいました。

「ずっとゴムかけを頑張っても、調整しても、どうしても受け口が治らない…(◞‸◟)」

こんなに動かないのは不思議だと思ったスタッフが「普段どうしてるんですか?」と尋ねたところ
「いつもずっと噛んでます」とのこと……((+_+))
ご本人はそれが癖だったため特に気に留めるようなこともなかったようですが、それから噛むことをやめて頂くようにお伝えしたら
なんと2か月後にはずっと動かなかった歯がすんなり動いてくれて受け口が治りました!!

それだけ食いしばりというのは他の歯に影響を及ぼしてしまう可能性があります(;´・ω・)

ただの癖!と舐めていると危険です!

本日は、無意識下の食いしばりである「上下歯列接触癖(TCH)」の特徴や原因、リスク、矯正治療との関連性、治療法について分かりやすくまとめました。
まずはご自身の癖についてちゃんと知る事が大切です( ◠‿◠ )
食いしばりに心当たりのある方は、ぜひご参考ください!

 

上下歯列接触癖(TCH)とは?

 

TCH 矯正 はぎしり

上下歯列接触癖(TCH)は、無意識下で上下の歯列が持続的に接触している状態を指します。
リラックスしているときの歯列は、離れている状態が正常です。接触していると必要以上に負荷がかかるため歯や顎関節に負担がかかってしまい、トラブルを引き起こすケースも少なくありません。
しかし、誰でもTCHになる可能性はあることから、トラブルを防ぐには対策法を理解して備えておくことが重要といえます。

TCHと歯ぎしりの違い

TCHは起きている間におこる食いしばりのことです。一方歯ぎしりは、就寝中におこる食いしばりのことを指します。
無意識下でも起きている間におこるTCHは工夫して改善が可能であり、治療費が高額になる心配もありません(*^^*)

上下歯列接触癖(TCH)がおこる3つの原因

自分がTCHかどうかを知るためには、原因となる動作や状況を理解する必要があります。
主な原因は以下の3つです。

猫背のまま長時間過ごしている

猫背は背中や腰への負担が大きいと思われがちですが、お口トラブルの原因でもあります。
猫背になると下顎の位置が前方にズレるため、口周りや首の筋肉にストレスがかかり、顎の位置を固定しようとTCHがおこります。
下顎の位置のズレは、意識を向けないとまず気づくことはありません。

TCHが起っている間は力強く噛んでいることが多いため、歯や顎関節の負担が増加し、違和感や痛みなどにつながります。

ストレスや緊張を感じる状況にいる

ストレスや緊張を感じる状況はTCHにつながりやすく、長引けばそれだけお口トラブルも引き起こしやすくなります。
受験勉強や就職活動、職場が変わったなど、ストレスや緊張を感じやすい環境にいる方は注意が必要です✍

集中している時間が長い

仕事 集中 歯ぎしり

何かに没頭しやすい方や真面目な方ほど、TCHがおこりやすい傾向にあります。
集中している時間が長すぎると、同じ姿勢が続くことによる血行不良や目の疲れなど別のトラブルにつながる可能性もあるため注意しましょう!
全身の健康を保つためにも、自分の状態や置かれている環境を把握して、最適な予防法や対処法を見つけることが大切です。

 

上下歯列接触癖(TCH)を放置するとどうなる?

TCHは自分では気づきにくい癖の一つであり、放置してしまう方が少なくありません。
放置を続けることで引き起こされるトラブルには、以下の4つが挙げられます。

歯のヒビや破折

歯ぎしり 破折 矯正 

強い力がかかり続けると歯に細かいヒビが入ったり、破折したりすることがあります((+_+))
とくに神経を取った歯は脆くなっているためリスクが高く、いつトラブルが起こってもおかしくありません。
完全に破折すると歯を温存するのが難しくなり、抜歯が必要になる場合もあります。

顎関節症

顎関節の負担が増えることで、関節周囲の筋肉や関節内の組織の炎症、骨の変形といった症状がみられる顎関節症をひきおこします。
お口がスムーズに開けられないことから食事やお手入れ、歯科治療もしにくくなりますが、矯正治療中は装置があることで顎関節症でなくても虫歯のリスクが通常より高まるため、十分な注意が必要です。

筋肉の痛みやこり

口周りの筋肉の負担が増えることで、噛むときに痛みがでたり、血行が悪くなって筋肉が硬くなるといったトラブルにつながります((+_+))
筋肉が続いている首や肩には影響がでやすく、人の身体は問題のある部位を無意識に庇いながら動くため、別の部位の負担が増えて結果的に全身の姿勢が悪くなります。

かみ合わせの崩れ

強い力が歯にかかり続けると、歯が動いて位置が変わってしまうことがあります。
歯は隣の歯と支え合って位置を保っているため、1本が動けば隣の歯も徐々にズレてゆき、最終的に全体の歯並びが崩れるケースも少なくありません。
かみ合わせの崩れは歯並びにも影響するため注意が必要です。

矯正治療で歯並びをきれいに治しても、TCHがあると再び崩れる可能性が高いことから、できるだけ早い改善をおすすめします(+o+)

上下歯列接触癖(TCH)は歯列矯正の妨げになる

TCHと歯列矯正の相性は、決していいとはいえません。強く噛みしめている状態が続くため、歯が固定されてしまい計画通りに動きにくい傾向にあります。
ワイヤー矯正の場合、力のかかり方によっては装置が外れてしまうこともあることから、治療を始める前に治しておくのがベストです。
被せ物をしている歯がある場合は、被せ物が破損して治療のやり直しが必要になることもあります。トラブルがおこればその分治療期間が延びるため、TCHがおこらないよう意識して過ごすようにしましょう。

 

上下歯列接触癖(TCH)の治し方は?

TCHの治し方は「食いしばりがおこっているときに、意識して上下の歯列を離す」というとてもシンプルなものです。
食事や会話など上下の歯列を接触させなければできない動作も存在するため、強制的に「常に歯列が触れないようにする」ということはできません。

起きている状態とはいえ無意識下でおこるため、改善するには気づける環境を作ることが大切です。
家族やパートナーと一緒に暮らしている場合は、何かに長時間集中していたり、考えごとをしているときに、ときどき声かけをしてもらうといいでしょう。
一人暮らしの場合は、目につきやすいところにメモを貼っておくのがおすすめです( ◠‿◠ )
集中する場所やタイミングがバラバラだったり、メモが貼れない環境の方は、数分ごとに休憩を入れてお口周りの筋肉をほぐすなどルール化することで習慣化できます。

ナイトガードを使用するのもおすすめ

ナイトガード マウスピース 歯ぎしり

歯ぎしり防止用の専用のマウスピースであるナイトガードは、基本的に就寝中に使用するものですが、TCH予防としても役立ちます。
ホワイトニング用よりも少し厚めの装置を使用するため、はめながらの会話はあまりおすすめできません(◞‸◟)
人と接する必要のないテレワークや、勉強中に使用するといいでしょう。
ナイトガードは歯科医院で型取りをして、約1〜2週間でできあがります。気になる方は近くの歯医者さんで
取り扱いがないか確認してみてください☻

もっと食いしばりについて知りたい!という方はこちらの記事も書いてますのでぜひ参考にしてくださいね♪♪

 

上下歯列接触癖(TCH)かも?と思ったら当院までご相談を

無意識下で上下の歯列を接触させて噛みしめてしまうTCHは、歯や顎関節の負担が増える原因です。
続けばそれだけ歯のヒビや破折、顎関節症、筋肉の痛みやコリ、かみ合わせの崩れなどにつながるため、できるだけ早めの改善を心がけましょう。

治し方としては、意識して歯列を離す方法と、専用のマウスピースを使用する方法があります。
まずは意識して過ごしてみて、続けるのが難しかったり、意識するのがストレスに感じるようであればマウスピースに切り替えるといいでしょう。
テレワークや勉強などしっかり集中したいタイミングで、マウスピースを使用するのもおすすめです。

当院では事前にしっかりとカウンセリングを行い、患者様に合った方法をご提案しております。
TCHかも?と思ったら、ぜひ一度ご相談ください!!

❤カウンセリングはこちらから受け付けております

渋谷矯正歯科 ユニット 内装

 

 

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