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投稿日:2023.4.23

歯列矯正の治療期間と見た目の変化

こんにちは、渋谷矯正歯科です。

現在矯正治療中や検討している方は、歯並びや口元の変化を求めている方がほとんどだと思います。
しかし歯列矯正といえば、矯正装置・痛み・治療期間が長いことが億劫になりがちですが、治療期間中の変化がモチベーションに繋がりやすいです。

もちろん、治療後も歯並びの変化が嬉しくて歯を見せて笑うことに抵抗がなくなったり、鏡で何回も確認したりするでしょう。
みなさんに少しでも歯列矯正の楽しさを感じてもらえるように、治療期間や変化について説明していきます。

歯列矯正の種類と治療期間

装置を悩む女性

歯列矯正の種類は大きく分けて「ワイヤー矯正」「マウスピース型矯正」の2つありますが、「ワイヤー矯正」の中でも方法が多くあります。
受診する歯科医院によって矯正方法は異なりますが、当院では以下の方法の取り扱いがあるので、それぞれの特徴と治療期間について説明していきます。

1)表側矯正

ワイヤー矯正

歯の表側にブラケットを接着し、そこにワイヤーを通して歯に矯正力を加えて移動させる方法です。
矯正治療の中で最も歴史があり、出っ歯や受け口、すきっ歯、叢生(ガタガタ)、八重歯など、ほとんどの歯並びの問題に対応可能です。
矯正装置は歯列矯正が完了するまで固定されているので、装置が目立ってしまい、歯磨きや食事では煩わしさを感じやすいですが、装着し忘れることがないので治療が長引いたり失敗することは少ないです。
従来のワイヤー装置は金属製が主流でしたが、治療中の見た目にコンプレックスを抱いてしまうので、近年では白色や透明のセラミック製、プラスチック製のブラケットも増え、審美性が向上しています。

治療期間は基本的に、歯が並ぶスペースの有無によって異なります。
スペースがある場合は1年半~2年と言われています。
反対にスペースがない場合は抜歯をする必要があるので、歯の動かす距離が大きくなるため2~3年と、治療期間も長くなることが多いです。

2)裏側矯正(舌側矯正)

装置を持つ手

裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側にワイヤー装置を接着して、裏から矯正力を加えます。
矯正装置はほとんど目立たないので治療中周囲に気付かれにくいですが、他の方法よりも難易度が高く、技術が必要になるので費用は高い傾向にあります。

治療期間は表側矯正とほとんど変わりはないですが、出っ歯や受け口など内側に引っ込める動きが必要な症例は得意としているので、治療期間を短縮できるケースもあります。

3)ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は治療中の審美性と治療費のバランスを良くした方法で、上顎が裏側矯正(舌側矯正)で下顎が表側矯正を組み合わせています。
裏側矯正(舌側矯正)だと歯の裏側に装置があるので、舌が当たり違和感や発音や滑舌に影響しますが、ハーフリンガル矯正だと目立ちにくい上に舌には影響がなく生活しやすいでしょう。

しかし本来は上顎の見える割合が多いですが、下顎が多く見えてしまう口元の方は矯正装置が目立ってしまう可能性があるので注意が必要です。

治療期間の目安は約2~3年で、表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)と大きな違いはありません。

4)部分矯正

歯列矯正には全体的に歯を動かし歯並びと噛み合わせの改善をする「全体矯正」と、前歯だけを動かし笑った時のスマイルラインを整える「部分矯正」があります。

1本だけ出ていたり傾いている歯、隙間がある、歯列矯正後の後戻りなど軽度な症例に適しています。
抜歯が必要な重度の症例や噛み合わせの改善が必要な症例などは、全体矯正をおすすめします。

部分矯正の特徴は治療範囲が狭いので治療期間が短く、費用面の負担も軽減できます。
治療期間は6か月~1年程度で完了することが多いです。

5)マウスピース型矯正

マウスピース型の歯列矯正装置

近年需要が高まっているマウスピース型矯正は、ワイヤー矯正とは異なり、透明なマウスピースを取り外しできるタイプなので、目立ちにくく装置を外して食事も歯磨きもできます。

マウスピース型矯正は1~2週間毎にマウスピースを交換し、少しずつ歯を動かしていきますが、マウスピース1枚で動かせる距離はコンピューターによって計算されています。
1枚あたり0.25㎜程度なので、1か月で最大1㎜程度と徐々に動かしていきます。
そのためワイヤー矯正よりも痛みは少ないと言われています。

1日22時間以上装着することを推奨されており、装着時間が短いと歯の動きが遅くなり、計画通りに進まないので治療期間が長引く原因になります。
治療期間はマウスピース型の部分矯正の場合は、6か月~1年半程度です。
全体矯正の場合、2~3年は必要になります。

歯が綺麗に並ぶと矯正治療が終了することはなく、重要なのは終了後の「保定期間」です。
ワイヤー矯正もマウスピース型矯正にも必要なことで、治療で動かした歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」が必ず生じます。

理由は、矯正装置を外した直後の歯は周囲の骨や組織がまだ安定していないため、歯が動きやすい状態だからです。
治療後の1~2年は特に後戻りが生じやすいので、予防するために保定装置を装着しないといけません。

そのため引き続きマウスピースや歯の裏側にワイヤーを固定する必要があるので、保定期間も含めると5年以上になるでしょう。

歯列矯正はいつから変化が実感できる?

歯並びを確認する日本人女性のイメージ

歯列矯正を開始すると初めは矯正装置への違和感や痛みがあるので、食欲やモチベーションが低下しやすいです。

痛みは矯正装置を装着してから数時間後から始まり、通常1週間程度で落ち着くことが多いので、痛み止めの服用や、柔らかい食べ物や1口サイズに切って痛みを乗り越えます。
しかし歯並びに変化を感じないとモチベーションは上がらないので、矯正治療の流れやいつから変化してくるのか知っておくと気持ちが軽くなるかもしれないです。

歯が動くのはいつからでしょう。
実感できる変化には元の歯並びの状態によっても異なり個人差がありますが、軽度な場合は1か月後から変化を感じる方もいます。

しかし重度な場合でも3~6ヵ月後には前歯が揃ってくるので、歯列矯正が楽しくなってくるでしょう。

もっと早くに変化を実感したいところですが、歯は歯槽骨という骨に支えられているので、歯を動かす際には、移動する方向に骨が吸収され、反対側に新しい骨が作られる工程を繰り返します。
この骨の吸収と再生には時間がかかるため、目に見える変化が現れるまでにはある程度の期間が必要になります。

矯正治療の流れと変化の時期

カレンダーの画像

矯正治療の大体の流れと、変化の時期・目安を説明していきます。

1)歯並びを揃える(アライメント)

歯列矯正を開始するとまずは凸凹している歯を正しい位置に並べていきます。

歯を動かすためには1か月0.3~0.5㎜程度と少しずつ移動していくので、変化を実感しづらいですが、3~6か月くらいで凹凸や八重歯が改善され、綺麗なアーチ状に配列します。

2)歯の軸を整える(トルクコントロール)

次に行うことは歯の軸を調整していきます。

アライメントでは表面的な歯の向きを揃えましたが、歯の根元から適切な位置に動かすことで、噛み合わせを安定させます。
歯の軸が傾いたままだと歯や顎にダメージが蓄積し、痛みや歯が揺れる原因になります。
また、治療後の後戻りも起こりやすくなるので、トルクコントロールは矯正治療の成功に欠かせない過程であります。

3)隙間を埋める(スペースクローズ)

歯を綺麗に並べるために抜歯をして作った隙間を閉じていきます。

抜歯を行っていない場合は、この工程を飛ばして噛み合わせの調整を行います。

隙間を閉鎖するには、前歯と奥歯の位置を移動させて埋めていきますが、効率良く隙間を閉じるために矯正装置とゴムかけを併用することがあります。
ゴムかけは、小さい輪ゴムを前歯と奥歯の装置に引っ掛けて、ゴムの牽引力で効率的に歯を動かす方法です。

抜歯後の隙間が完全に閉じるまでには、通常半年~1年程度の期間が必要になります。

4)最終調整(ディテーリング)

矯正治療の仕上げの工程です。

歯並びの微調整や噛み合わせの調整を行い、安定と機能性を高めます。
噛み合わせが悪いとご飯の咀嚼時や発音など生活に影響することもあり、顎関節や身体に負担がかかるので、全身の不調に繋がります。
綺麗な歯並びだけではなく、正常な噛み合わせを実現することも非常に重要です。

患者さまの状況に合わせて噛み合わせの調整にもゴムかけを使用することもあります。

5)保定期間

市販のマウスピース

矯正治療が終了後は、動かした歯がまだ骨や歯周組織に馴染んでおらず、グラグラと不安定な状態なので、安定させるためにしばらくは保定装置を装着する必要があります。

前歯の裏側にワイヤーで固定する方法や、取り外しが可能なリテーナー(保定装置)、マウスピースを装着する方法があります。
保定期間にしっかり歯を安定させないと歯が元の位置に戻る可能性があるので、早く装置から解放されたい気持ちもわかりますが、綺麗に治療した歯並びを維持するために2〜3年の保定期間があります。

まとめ

矯正治療で早く変化を感じるためには、歯が動きやすさが重要です。
歯の動きには、年齢・骨代謝・歯並びの状態・生活習慣などが関係しています。

一般的に年齢が若いほど骨代謝が活発であるため、歯槽骨の吸収と再生のサイクルが早いので歯が動きやすくなります。

反対に年齢が高いと骨代謝が低下するため歯の動きが鈍くなり、さらに喫煙やストレスなども代謝が低下する原因です。
歯並びの変化を早く実感したい方や治療期間の短縮を目指す方は、代謝を上げることが効果的です。

代謝を上げる具体的な方法は以下の通りです。
1)日常的に筋トレや有酸素運動などを取り入れ、血行を良くすること
2)バランスの取れた食事、体を温める効果のある食事を行う
3)腸内環境を整える
4)こまめに水分を摂取する
5)十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとる
6)なるべく毎日入浴をする
7)リラックスする時間を確保し、ストレスを溜めない

歯列矯正を開始するなら、これらのことにも心掛けて治療を進めましょう。

当院は治療方法が豊富なので、自分に合った方法を見つけて最後まで治療を頑張りましょう。
気になることや歯並びのお悩みがある方は、お気軽にお問合せください。

当院のカウンセリング予約はこちらからhttps://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=3211&_gaid=145841390.1592213816&_gaid=145841390.1592213816

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