投稿日:2025.6.25
歯列矯正の治療を受けたい歯並びと治療方法の種類を紹介!
こんにちは。渋谷矯正歯科です。
突然ですが、皆さまは歯並びで気になるところはありませんか?
20〜69歳を対象とした「歯科口腔保健の実態等に関する調査」によると、歯や口の健康に関しての悩みとして「歯の色」に次いで2番目に多かったのが「歯並び」でした。
全体の19%、つまり5人に約1人が歯並びに関してなんらかのお悩みがあることがわかります。
(参考:厚生労働省「歯科口腔保健支援事業(歯科口腔保健の実態等に関する調査)」p17より)
https://www.mhlw.go.jp/content/001234063.pdf
歯並びは一人ひとりで異なり、まったく同じ歯並びの方はいません。
ここでは歯科治療を受けたいとお考えの方が多い歯並びについてお話しします。
目次
見た目の印象や健康面にマイナスの影響を与える歯並びとは
歯並びは一列に並び、自然にカーブしているのが理想です。
前歯の中心が上下で合っていてすき間がなく、噛んだときに上の歯が下の歯に少し覆いかぶさっている状態であれば、上下の歯はしっかりとかみ合っている可能性が高いといえます。
また、奥歯のかみ合わせも重要です。
前歯がそろっていても、奥歯がズレていればしっかりと噛むことはできていません。
奥歯のかみ合わせがズレている場合や、歯が一列に並ばずに凸凹していたり、上下の歯がしっかりとかみ合っていなかったりする状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。
不正咬合をそのままにしていると、見た目の印象だけでなく、お口そして全身の健康にも影響が出る可能性がありますので、できるだけ早い治療をおすすめしています。
不正咬合の種類と治療を受けたほうがいい理由
不正咬合にはいくつかの種類があります。
ここでは、不正咬合の種類と治療が必要な理由についてお話しします。
歯列が凸凹している「叢生(そうせい)」
歯並びが凸凹していて、一列に並んでいない状態の歯並びです。
日本人に多い歯並びで、歯の大きさに対して顎の骨が小さい、または顎の骨に対して歯が大きいといった場合に、部分的に歯が重なりあって生えてくることになります。
重なりがある部分は、歯ブラシで汚れを落とすのが難しく、磨き残しが多くなる傾向にあります。
そのため、まっすぐに並んだ歯よりも、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまうのです。
上の歯が出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」
下の歯とくらべて、上の歯が前に出ている歯並びで、「出っ歯」ともよばれています。
骨格的な要因で上顎前突になっている方もいらっしゃいますが、生まれてからのクセや習慣などが原因で、歯が前方に傾くことがあるのです。
- ・指しゃぶり
- ・舌で上の歯を押す
- ・爪を噛む
- ・口呼吸
といったクセや習慣がある方は、出っ歯になる可能性が高いため、できるだけ早く改善するようにしましょう。
上の前歯が出ていることでお口をしっかりと閉じることができず、口呼吸になっている場合もあります。
鼻呼吸と口呼吸では舌の位置に違いがあり、口呼吸の状態では舌の位置が高くなり前歯の裏側を押してしまう傾向にあります。
そのため、口呼吸を続けていると、上の歯がより前に出てしまうのです。
「出っ歯」は見た目に目立ちやすいことから、矯正治療を受けたいと考える方も多くいらっしゃいます。
下の歯が前に出ている「下顎前突(かがくぜんとつ)」「反対咬合(はんたいこうごう)」
上の歯にくらべて、下の歯の方が前に突出している歯並びが「下顎前突」や「反対咬合」です。
「受け口(うけぐち)」や「しゃくれ」という呼び方の方が、なじみがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
骨格的な原因で下顎が前に出ている場合もあれば、舌のクセや指しゃぶりなどが原因で後天的に起こることもあります。
下の歯が出ていることで、上下の歯のかみ合わせが通常とは反対になり、食べものをうまく噛めない場合があります。
口の開け閉めもスムーズに行うのが難しくなり、発音にも影響が出たり、お口が開いたままになったりする点にも注意が必要です。
口を閉じていても下顎が出ていることはわかるため、将来的に口元のお悩みにつながりやすい歯並びです。
上の歯が覆いかぶさる「過蓋咬合(かがいこうごう)」
上下の歯を閉じたときに、上の歯がわずかだけ下の歯に覆いかぶさっているのが、正常な状態です。
けれども、顎の成長のバランスや舌のクセなどが原因となり、上の歯が下の歯に大きく覆いかぶさることがあります。
このような歯並びが、「過蓋咬合」または「ディープバイト」です。
過蓋咬合の状態では、上の歯の裏側の根元に下の歯が当たることになり、顎の動きに制限があったり、発音に影響が出たりする恐れがあります。
また、歯の根元に歯ぐきが当たることで、歯ぐきが刺激されて、口内炎や歯肉炎になりやすい歯並びです。
口を閉じることが難しい「開咬(かいこう)」
奥歯で噛んだときに、上下の前歯にすき間ができてかみ合わない状態を「開咬」または「オープンバイト」といいます。
前歯にすき間ができていると、滑舌や発音に問題が生じることがあります。
また、前歯で食べものを噛みきることが難しくなることで奥歯の負担が大きくなったり、口呼吸になりやすいことでむし歯や歯周病にかかるリスクが高くなったりといった影響もあるでしょう。
歯と歯の間にすき間がある「空隙歯列(くうげきしれつ)」
歯と歯の間にすき間がある状態で、「すきっ歯」ともよばれます。
すき間から空気が漏れて発音や滑舌に影響が出やすい歯並びです。
また、すき間に食べもののカスが詰まることが多く、むし歯や歯周病になりやすい点にも注意が必要です。
不正咬合は矯正治療で改善できる可能性があります
不正咬合は程度にもよりますが、
- ・ワイヤーを使った矯正治療
- ・マウスピース型矯正治療
で治療することができる可能性があります。
ワイヤー矯正には、次のような種類があります。
ワイヤーを使った矯正治療は、矯正治療の中でも歴史が古く適用できる症例が多いのが特徴です。
歯の表面に取り付けたワイヤーが目立つのを気にされる方には、歯の裏側(舌側)に取り付ける「裏側矯正」や目立ちやすい上の歯は裏側に、下の歯は表側につけることで、審美性と費用負担のバランスをとった「ハーフリンガル矯正」という選択肢もあります。
一方、マウスピース型矯正装置を使った矯正治療は、ワイヤー矯正とは異なり取り外し式の装置を使用します。
食事のときは、マウスピース型矯正装置を取り外すため、矯正治療中の食事制限がありません。
歯磨きもこれまでと同じようにできるので、お口のお手入れをしやすいといった点もメリットとされています。
ただし、不正咬合の程度によっては、マウスピース型矯正装置だけでは改善できない場合があり、ワイヤー矯正と併用する治療をご提案することがあります。
また、骨格的な原因による不正咬合の治療には、外科矯正が必要です。
当院の外科矯正は、外科手術を先に行ってから矯正治療を行う「サージェリーファースト」が基本です。
重度の不正咬合でも改善できる可能性がありますので、まずはご相談ください。
歯並びのお悩みは「渋谷矯正歯科」にご相談ください。
渋谷矯正歯科は、矯正治療を専門に行うクリニックです。
デジタル設備を活用することで、精度の高い治療計画を立案できます。
歯並びの状態によっては、部分的な矯正治療で改善できる場合もあります。
患者様の症状やご要望に合わせて、適切な矯正方法をご提案しますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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※歯列矯正の「カウンセリング」とは?
当院は、渋谷駅東口から徒歩3分のところにあります。
表参道駅からは徒歩9分でお越しいただけますので、お仕事の帰りやお買い物の途中などにお立ち寄りください。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。