投稿日:2025.6.19
歯並びと歯の寿命は関係あるって本当?
こんにちは。渋谷矯正歯科です!
「歯並びがいいと歯の寿命が長くなる」「歯並びが悪いと歯を早くに失ってしまう」というように、歯並びと歯の寿命に関係があるという話を聞いたことがありますか?
結論からいうと、歯並びと歯の寿命に直接的な関係があることについては、今のところ科学的には証明されていません。
ただし歯並びが悪いと、むし歯や歯周病などのお口のトラブルが起きやすいことは明らかになっています。
ここでは「歯並びと歯の寿命との関係性」についてお話しします。
目次
歯並びは歯の寿命に影響を及ぼす可能性があります
歯並びが歯の寿命に影響を及ぼす可能性があることについては、広く知られています。
詳しく見ていきましょう。
歯の寿命とは
歯の寿命とは「歯を失うまでの年数」のことです。
歯の寿命は性別や歯の部位によって異なり、1999年(平成11年)の歯科疾患実態調査によると、歯の平均寿命が最も長いのは、男性の下顎左および右側の犬歯で66. 7年でした。
女性で最も長いのが66. 2年で、下顎の右側犬歯でした。
反対に、短いのは男女ともに下顎の左側第2臼歯で約50年と、寿命の長い歯と短い歯では約16年の差があることがわかります。
※参考:厚生労働省「平成11年歯科疾患実態調査の概要」より
https://www.mhlw.go.jp/topics/0105/tp0524-1.html#kekka
歯を失う原因とは
歯を失う原因の1位と2位は、「歯周病」と「むし歯」です。
若年層では、むし歯で歯を失うことが多く、残った歯が少なくなるにつれて歯周病によって失うことが多くなります。
※参考:厚生労働省生 活習慣病などの情報(e-ヘルスネット)「歯の喪失の原因」より
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-04-002
歯並びが悪い状態では磨き残しが多くなる傾向にあるため、むし歯や歯周病になるリスクが高まります。
つまり、歯並びが悪い方がむし歯や歯周病になりやすく、歯を早くに失ってしまう可能性が高くなるのです。
また、歯並びやかみ合わせが悪いと、噛む力が分散されず特定の部分に大きな負担がかかります。
歯だけでなく、歯ぐきや骨などにも負担がかかり、歯がグラつく原因となります。
こういったことから、直接的ではないものの歯並びと歯の寿命には関係があるとされているのです。
歯並びが悪いとお口の中はどうなる?
歯並びが悪いことは、お口の中のさまざまなトラブルの原因となる可能性があります。
具体的にどのようなことになるのかを、詳しく見ていきましょう。
お口の中が不衛生になる
歯列に凸凹していると、歯磨きが難しくなります。
細部まで磨こうとしてもしっかりと目視できなかったり、歯ブラシの毛先が届かなかったりといった理由で、思うように汚れを除去できていない可能性が高いのです。
歯磨きで取り除けなかったり、食べかすや汚れは歯垢(プラーク)となり、むし歯や歯周病の直接的な原因となります。
歯並びが悪ければ悪いほど磨き残しは多くなり、むし歯や歯周病になるリスクは高まるのです。
また、根本的な原因である歯並びやかみ合わせを解決していなければ、むし歯や歯周病治療を行っても、再発する可能性があります。
再発をくり返すと、最終的に歯を失うことになってしまいます。
しっかりと噛むことができない
歯並びが整っていない状態では、かみ合わせにも問題がある場合がほとんどです。
かみ合わせに問題があれば、本来の噛む位置で噛めていない可能性が高いでしょう。
しっかりと噛めていないと、食べものを噛み砕かないまま飲み込むことになり、胃や腸などの消化器官に負担がかかります。
また、噛むことで唾液の分泌は促されます。
噛めていない状態では、唾液の分泌量も抑えられることになるのです。
唾液には、
- ・お口の中の汚れを洗い流す
- ・初期のむし歯を修復する
- ・酸性に傾いた状態を中性に戻す
- ・細菌の動きを弱める
といった働きがあり、むし歯や歯周病を予防してお口の中の健康を維持するために欠かせないものです。
しっかりと噛めることは、食事を楽しめるだけでなく、お口の健康維持とも関係があります。
お口の中が乾燥する
歯並びによっては、お口をしっかりと閉じることができず、口呼吸をしてしまっている場合があります。
口呼吸を続けていると、お口の中が乾燥し、唾液の分泌量が低下します。
唾液の分泌量が少ないことは細菌にとっては好都合で、お口の中は細菌が活発に動く環境が整った状態ということになるのです。
歯を失う原因とされている「むし歯」や「歯周病」は細菌による感染症です。
そのため、細菌が増殖しやすい環境にならないように、気を付けなければいけません。
顎関節に負担がかかる
かみ合わせが悪い状態では、歯や歯ぐきだけでなく顎関節にも負担がかかります。
- ・お口を大きく開けられない
- ・お口を開け閉めすると顎関節から音が鳴る
- ・顎関節に痛みがある
といった症状がある場合は、顎関節症を発症している可能性があります。
顎関節症が重症化すると、外科手術が必要となることもあるため注意が必要です。
矯正治療で歯の寿命を延ばしましょう
歯の寿命は、
- ・歯周病
- ・かみ合わせ
- ・生活習慣
- ・歯の治療
など、さまざまな要因によって左右されます。
歯並びが悪いからといって必ずしも歯の寿命が短くなるわけではありませんが、間接的に歯を失う原因となる可能性は高いといえます。
歯並びの問題は、できるだけ早く改善した方がいいでしょう。
乱れた歯並びは、矯正治療で改善できる場合がほとんどです。
ひとことに矯正治療といっても、いくつかの種類があり、歯並びやご要望によって治療を選択することができます。
当院では、患者様のさまざまなニーズに対応できる体制を整えています。
ワイヤー矯正
歯にブラケットとよばれる矯正装置を取り付けて、ブラケットの溝にワイヤーを通します。
ワイヤーに力を加えて少しずつ歯を動かし、理想の歯並びに近づけます。
ワイヤーを使った矯正方法は矯正治療の中でももっとも歴史が古く、さまざまな症例に対応可能です。
ワイヤー矯正には、次のような種類があります。
- ・歯の表側に矯正装置を取り付ける「表側矯正」
- ・歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付ける「裏側矯正(舌側矯正)」
- ・上の歯は裏側(舌側)、舌の歯は表側に取り付ける「ハーフリンガル矯正」
「表側矯正」の場合は、お口を開けたときに矯正装置が見えやすいことから、人前に出る機会が多い方や周りに知られずに治療を行いたい方には、「裏側矯正(舌側矯正)」または「ハーフリンガル矯正」をご提案することがあります。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正では、透明なマウスピース型矯正装置をお口にはめて、歯全体に力をかけて歯を動かします。
ワイヤーを使った矯正治療との大きな違いは、
- ・矯正装置を取り外しができる
- ・矯正治療をしていることを気付かれにくい
といった点です。
ただし、重度の不正咬合(ふせいこうごう)の場合、マウスピース型矯正だけでは改善できない場合があり、その場合はワイヤーを使った矯正治療をご提案することがあります。
歯並びを改善し歯の寿命を大切にしたい方は「渋谷矯正歯科」にご相談ください
歯並びが悪いことでお口の中のトラブルが起こりやすくなり、歯を失うリスクも高まります。
反対に歯並びが整っているとお口の中を清潔に保ちやすくなり、結果的に歯の寿命を延ばすことにつながるのです。
「渋谷矯正歯科」は、矯正治療を専門に行うクリニックです。
患者様の歯並びに合わせて適切な矯正方法をご提案し、治療の詳細を丁寧にご説明いたします。
また、当院は渋谷駅東口から徒歩3分と電車での通院が便利な医院です。
表参道駅からは徒歩9分でお越しいただけますので、お仕事の帰りやお買い物の途中などライフスタイルに合わせて通院していただけます。
まずはカウンセリングからご相談ください!
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※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。