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投稿日:2025.5.22

市販のマウスピース矯正は効果があるの?

こんにちは。渋谷矯正歯科です!
市販のマウスピースは手軽に購入することができますが、歯並びを整える目的で使用するマウスピース型矯正とは目的が異なります。
目的に合ったマウスピースを使用しないと歯や顎の負担をかけてしまう可能性もあるため、すぐに改善した方が良い状態です。
そこで今回は、市販のマウスピースとマウスピース型矯正の特徴について詳しくご紹介します。

市販のマウスピースの特徴

市販のマウスガード

数千円で購入することができる市販のマウスピース。
しかし、市販のマウスピースは、歯ぎしりを予防するために使用するものです。
そのため、矯正の効果は見込めません。

矯正用のマウスピースは、お口にぴったり合ったマウスピースを製作し、少しずつ形の違うマウスピースに交換しながら歯を動かします。

一方、市販のマウスピースは、成形タイプと成形不要タイプがありますが、成形タイプでも同じ物をつけ続けるため歯並びがキレイになることはありません。
また、成形タイプは自分で型取りをするため、噛み合わせがずれて成形されるリスクがあり、噛み合わせのバランスに影響を及ぼす可能性があります。
歯科医院で製作するマウスピースは、精密な型取りをして患者様にぴったりのマウスピースを作製するため安心です。

マウスピース型矯正のマウスピースのメリット

マウスピースを手に持つ女性

メリット1:光学スキャンで型取りするため、負担を軽減

マウスピース型矯正は従来の粘土のような型取りではなく、光学スキャンを使用して型取りをします。
スティック上のカメラを入れてお口の中をスキャンします。
スキャンした画像はリアルタイムで確認することができます。
このデジタルデータを元に歯並びの治療計画を立てます。

メリット2:歯並びが動く予想のシミュレーションが見ることができる

デジタルのデータを元に治療計画を立案するため、歯並びが動く予想の動画を見ることができます。
患者様にシミュレーションを見てもらうことで、治療計画のイメージがしやすく、治療のモチベーションにもつながりやすいです。
治療期間の目安も分かるため、この時期にどのような歯並びになっているかの予想を知ることが可能です。

メリット3:患者様ごとにカスタマイズしたマウスピースを使用できる

市販のマウスピースは、成形不要の物はそのまま使用することができますが、歯並びに合わない可能性があります。
歯ぎしりする時には体重以上の非常に強い力がかかっていることも多く、強い負荷がかかることもあります。
そのような力が加わる時に合わないマウスピースをしていると、逆に顎や歯に負担がかかってしまう場合があります。

マウスピース型矯正の場合には、患者様のお口をスキャンした情報を元にお口にぴったり合ったマウスピースを使用することができます。

メリット4:取り外しができるため、食事や歯磨きを矯正前と同様にできる

マウスピース型矯正は取り外し式の矯正方法です。
食事や歯磨きの時に取り外すことが可能なため、食事の後に装置に食べ物が挟まることがありません。
また、装置がついていることで歯磨きがしにくいことも少なくなります。
食事や歯磨きを矯正前と同様に行うことができるため、その変化の負担を軽減することが可能です。

メリット5:痛みや違和感が少ない

マウスピース型矯正は、お口にぴったり合ったマウスピースを作製します。
そのため、矯正装置が当たって口内炎ができることが少ないでしょう。

また、マウスピース型矯正は10日~2週間程度に1枚のマウスピースを使用します。
ワイヤー矯正は3~6週間に1度調整を行うため、マウスピース型矯正は1度にかかる矯正力が弱くすることが可能です。
そのため、ワイヤー矯正マウスピース型矯正を比較すると痛みや違和感が少ない傾向になります。
(※歯並びの状態や症状によっても異なりますし、痛みや違和感は個人差があります。)

マウスピース矯正のデメリット

歯の模型とバツ印のふだ

デメリット1:装着時間など自己管理が必要

マウスピース型矯正は、1日20~22時間の装着が必要です。
基本的には、食事や歯磨きの時以外は寝ている時もマウスピースをつける必要があります。
そのため、食事や間食の後時間が経過してつけていない時間が増えてしまうと、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。

また、マウスピースは10日~2週間で交換が必要ですが、交換するタイミングを把握して自分で交換する必要があります。
ワイヤー矯正固定式の方法のため、24時間装置がついています。
そのため、装着時間を管理する必要はありません。

デメリット2:マウスピース装着中に水以外飲食できない

マウスピース型矯正は、水以外の飲食をする時には必ずマウスピースを外す必要があります。
マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースが変形したり破損したりするおそれがあります。
また、コーヒー、赤ワイン、甘い飲み物などマウスピースをつけたまま飲むと、着色がついてマウスピースが変色する可能性や糖分がマウスピースの中で密閉されて虫歯のリスクが上がる場合があります。

デメリット3:紛失の可能性がある

マウスピース型矯正のマウスピースは薄い透明の素材を使用しているため、ティッシュなどに包んでおいておくと誤って家族の方が捨ててしまう場合があります。
そのため、マウスピースケースを使用して外した後は必ずケースに入れる習慣をつけることが大切です。

デメリット4:適用にならない症例もある

マウスピース型矯正は、大幅に歯を動かす症例には対応していない場合があります。
また骨格のアンバランスが原因の歯並びの不正の場合には、外科矯正が必要なケースもあり、マウスピース型矯正では適用にならない症例もあります。

マウスピース型矯正の流れ

歯科診療の記録

STEP1:カウンセリング

現在の歯並びのお悩みや気になる所などお口の状況について詳しくお伺いします。
また、ご希望の矯正方法がある場合には、その矯正方法についてもお話させていただきます。
▶︎カウンセリングについて

STEP2:検査

レントゲンやお口の中のスキャンなどを行います。
精密検査の情報を元に治療計画を立案します。

STEP3:治療計画の立案・ご契約

歯並びが動くシミュレーションを確認することができます。
そのほか気になることや疑問などもご相談して、納得してからご契約に進みます。

STEP4:矯正治療の開始

歯を動かす矯正治療の開始です。
マウスピース型矯正の場合には、歯の表面に「アタッチメント」という装置をつけることがあります。
1~2枚目はアタッチメントをつけずに慣れていただく期間にすることが多く、3枚目の時にアタッチメントをつけることが多いでしょう。
その後は20~22時間の装着をしていただき、矯正治療を行っていきます。

STEP5:定期的な通院(調整)

マウスピース型矯正は、1ヶ月~3ヶ月程度で通院して歯並びの状態やマウスピースの確認を行います。
装着時間や交換の頻度などを確認します。

STEP6:保定期間

歯が動く期間が終わった後はまだ歯が安定していないため、後戻りしやすい時期です。
後戻りを防ぐために、保定装置をつけて歯並びがきちんと安定するようにします。
▶︎後戻りについて
▶︎保定装置について

まとめ

お花とマウスピース

市販のマウスピースは安価で手軽に購入することができますが、歯ぎしり防止を目的としたマウスピースのため、歯並びを改善する効果は見込めません。
そのため歯並びを整えたい場合には、歯科医院でマウスピース型矯正が必要です。
歯科医院のマウスピース型矯正は、患者様のお口にぴったり合ったマウスピースを製作するため、より精密な治療を受けることができます。
当院は、マウスピース型矯正裏側矯正(舌側矯正)表側矯正を行っていますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
▶︎初めての方はこちらの「カウンセリング予約」からご相談ください。
歯列矯正の「カウンセリング」とは?

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