投稿日:2023.10.26
歯科矯正中もタバコは吸っていいの?
こんにちは。
渋谷矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
矯正治療を希望する方の中には喫煙者の方も少なくありません。
喫煙者の方は「矯正中にタバコは吸っても大丈夫なの?」と心配ですよね。
その気持ちわかります😢
私も、喫煙者なので!!!
今回は「歯科矯正を行う場合にはタバコを吸っていいの?」をテーマに、タバコによる影響や禁煙するにはどうしたらいいのかなどについて解説します!
目次
歯科矯正を行う場合はタバコを吸っていいの?
喫煙習慣がある方でも、歯科矯正は受けられます。
しかし、歯科矯正で良い結果を得たいのであれば、禁煙をおすすめします。
なぜなら、タバコに含まれる有害物質によって歯の動きが妨げられたり、歯周病のリスクを増加させたりするからです。
実際、タバコにはニコチン・タール・一酸化炭素をはじめとする200種類以上の有害物質が含まれています。
これらの物質は血管の収縮や発がんのリスク増加など、体への悪影響があります。
歯科矯正を理由に禁煙を始めるのは簡単ではありませんが、治療を受けるならリスクをきちんと理解しておくことが大切です。
中には喫煙者の治療を行ってくれない歯科医院もあるので、歯科矯正を検討している方はこの機会に禁煙に挑戦してみることをおすすめします。
矯正中にタバコを吸うことによる悪影響
タバコを吸うことによる体への悪影響はご存じの方も多いでしょう。
しかし、歯科矯正とタバコの関係性も無視できません。
ここでは矯正中にタバコを吸うことで生じる悪影響について解説します👓
歯が動きにくくなる
ニコチンの摂取は血流の悪化を引き起こします。
矯正治療では、歯を支える骨の破壊と再生が繰り返し行われて歯が動いていきます。
しかし、ニコチンの影響で血行が悪くなると、骨の代謝が遅れてしまうため、歯の移動がスムーズに行われなくなる可能性があるのです。
これが原因で矯正期間が長引くことが考えられ、治療費や通院頻度の増加という形で患者さんの負担が増える可能性があります。
歯周病のリスクが高まる
上記でも解説した通り、タバコに含まれるニコチンには血流を悪くさせる性質があります。
このため、歯ぐきの血行が悪くなり、歯ぐきに炎症が起きていても気づくのが難しくなります。
このような状態が続くと、気づいたときにはすでに歯周病が進行していたということも・・・👿
特に矯正治療中は、ブラケットやワイヤーなどの装置がついているため、ケアが難しくなることが多いです。
その状態でタバコを吸うと、矯正中の環境とタバコの有害性が相まって歯周病のリスクが増大する恐れがあります。
装置にヤニがつく
タバコのヤニは装置につきやすく、強固についてしまうと歯科医院でのクリーニングでも簡単に取り除くことができません。
特にワイヤー矯正を受けている場合、白いブラケットにヤニがついてしまうと、変色してしまう恐れもあります。
また、マウスピース矯正の場合も装置にタバコのヤニがついて変色することもあります。
マウスピース矯正の場合は交換するまで、ワイヤー矯正の場合は装置が外されるまで変色したまま過ごさなければなりません。
せっかく見た目が目立ちにくい装置を使用しているのに、黄ばんでしまっては見た目の印象が大きく変わってしまいます。
矯正治療は長期間にわたるものなので、清潔感を維持するためにも喫煙は控えるか、ヤニ汚れがすくない電子タバコをおすすめします😢
口臭が強くなりやすい
タバコの煙には口臭を増加させる成分が含まれているだけでなく、お口の中を乾燥させてしまいます。
唾液には細菌の繁殖を抑え、食べかすやプラークを洗い流す作用があります。
しかし、タバコによってお口が乾燥し、唾液の分泌量が減少すると細菌が繁殖しやすい環境に、、、その結果口臭を引き起こしてしまうのです😿
また、ブラケットやワイヤーなどの装置がお口の中についているため、そこに食べかすやプラークが溜まりやすくなります。
この状態で喫煙を続けると、強い口臭が発生するリスクが高まります。
電子・加熱式タバコなら歯科矯正中に吸っても大丈夫?
電子タバコや加熱式タバコは紙巻きタバコとは異なる製品のため、健康への影響が少ないと考えられがちです。
しかし、矯正中は、お口の状態が通常とは異なります。そのため、電子タバコや加熱式タバコは、矯正治療の結果に悪影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、iQOSのような加熱式タバコは、たばこ葉を加熱してニコチンを含む蒸気を吸引するため、歯への着色や血行不良のリスクは変わりません。
VAPEといった電子タバコは、たばこ葉を使用していない製品も多いので、紙巻きタバコよりもヤニやタールの影響を受けにくいとされます。
そのため、歯科矯正への影響は少ないと考えられますが、リキッドに含まれる化学物質やフレーバーの影響などによる安全性を確認するのは難しい状況です。
また、製品によってはニコチンが含まれているものもあるので注意が必要です。
電子タバコや加熱式タバコは、お口や全身の健康に与える影響は完全に無害であるとは言えません。
また、長期的な健康への影響についての研究はまだ不十分であるため、矯正中は喫煙習慣を見直し、できるだけ控えることをおすすめします。
歯科矯正前にタバコをやめるにはどうしたらいい?
矯正治療を受けると決めたなら、禁煙をスタートするのに良いタイミングです。
とはいえ、禁煙は簡単にはできないもの。ここでは、禁煙するためのポイントを紹介します。
ライターやデバイスを手放す
まずはライターやデバイスなど喫煙に関連するアイテムを全て手放すことから始めましょう。
これらのアイテムを処分することで、自らタバコを吸うための障壁を作り出すのです。
また、禁煙を開始する日をカレンダーやスケジュール帳にマークし、タバコを吸う場所を避けるなどの行動変容も効果的。
タバコの誘惑から意識的に距離を置くことで、禁煙への決意を固くできます。
離脱症状の対策を練る
タバコがやめられない理由はニコチン依存です。
ニコチンの摂取を止めると、頭痛やイライラ、集中力の低下などの離脱症状が現れることがあります。
これらの症状が現れると、タバコを吸いたくなる衝動に抗うのが難しくなります。
そのため、離脱症状に対する対策をあらかじめ考えておくと良いでしょう。離脱症状の緩和には、以下の方法がおすすめです。
- タバコを吸える場所や環境を避ける
- 喫煙者との接触を最小限に抑える
- 食後にすぐ歯を磨いてタバコを吸う衝動を減少させる
- 散歩や軽い運動でストレスの発散や気分転換を図る
小さな目標を立てる
小さな目標を設定することで、段階的に離脱症状を乗り越えられます。
初めは「半日タバコを吸わない」という小さな目標から始めてみましょう。
それが達成できたら、次は「1日タバコを吸わない」と目標を立てていきます。
こうした小さな成功体験を積み重ねることで、禁煙によるメリットを実感しやすくなります。
たとえば、食事がより美味しく感じられたり、朝目覚めたときの口臭が改善されたりといった変化などです。
ここまでくれば禁煙成功まで近いです。モチベーションを維持するために禁煙に関する本を読むのもおすすめします。
結論:矯正治療中でも喫煙は可能だが、リスクはある
ここまで喫煙を控えましょう!とお話をしてきました。
それはそうです、煙草が体にいい事なんてほとんどないことはみなさん百も承知ですよね💦
喫煙していても歯科矯正は受けられますのでご安心ください。
しかし、禁煙者に比べて歯の動きが悪くなったり歯周病のリスクが高まったりする可能性があります。
もちろん、矯正で禁煙を覚悟できたら、歯も綺麗になって、身体も健康になって一石二鳥ですよね✌✌
ぜひみなさんこの機会に、禁煙に挑戦してみてください!
自分は喫煙者だから矯正は無理かも…と思っている方も、矯正はできるので、あまり思いつめずまずは
カウンセラーやスタッフにご相談くださいね♪♪