初めての裏側矯正治療

渋谷矯正歯科 TOP 総院長ブログ > 日本矯正歯科学会「専門医資格」を取得しました

日本矯正歯科学会「専門医資格」を
取得しました

2014/12/20

こんにちは、渋谷矯正歯科院長の東海林です。 この度、私東海林が日本矯正歯科学会「専門医」の資格を取得しました。 「専門医」という言葉は様々な診療科目において耳にする機会はあると思いますが、 どういった資格なのかはご存じない方も多いと思います。 日本矯正歯科学会の専門医取得の道のりは本当に本当に…長いもので、一朝一夕に取れるものではありません。 今回は今の喜びと、専門医取得の大変さ(笑)、そしてその意義を患者さまと共有するために、日本矯正歯科学会 専門医についてご紹介していきたいので、どうぞお付き合いください。

日本矯正歯科学会専門医にはどうやったらなれるのか?

まず、日本矯正歯科学会専門医の試験ですが、こちらは受ける段階から、すでに多くの条件が課されています。

  • 日本矯正歯科学会に12年以上所属(12年以上の臨床経験)
  • 認定医資格を取得後10年以上経過し、2回以上更新試験に合格していること
  • 最近10年以内に矯正臨床に関する論文、著書または学会発表があること

上記の条件をご覧になると、専門医の試験はそう簡単に受験できないことがお分かりいただけるかと思います。 日本矯正歯科学会は1926年に設立された、日本を代表する歴史ある学会で、 認定医制度を1990年に、専門医制度を2006年に発足させています。 日本矯正歯科学会の会員数は現在約6400名、そのうち認定医は約2900名、専門医は約300名となります。 専門医は会員全体の約4.6%しか存在しないのですが、それだけ専門医取得は厳しいものだということでしょう。

専門医の試験のためには、まず「学会の指定する10症例を提出」します。 この10種類の治療例は細かくカテゴリーが決められていて、「上顎前突(出っ歯)で下顎が小さなケース」や「非抜歯治療による受け口のケース」などそれぞれ規定に合う症例について、写真や模型、治療計画や考察のレポートを提出しなければなりません。 もちろん、矯正治療には通常1年から2年ほどの時間がかかりますし、 小児矯正のケースでは、その経過も含めかなりの期間を要する症例を求められます。

症例が最低限の基準を満たせば、2次試験に進むことができますが、ここでは口頭試問があり、 自分の行った治療の意図や評価について細かく質問され、提出した症例についてもより厳しく審査が行われます。 そしてこの2次試験をパスすれば、合格…というわけでなく、さらに3次試験があります。

「専門医」認定試験会場での10症例資料と院長。

3次試験では提出した10症例を試験会場(症例展示室)に展示し、試験官の採点を受けます。 日本矯正歯科学会の専門医試験は、全て匿名で行われており、試験官が誰か、受験者が誰かということは完全伏せられます。 受験者は症例展示の際に、受験番号とはまた異なった番号を渡され、展示後には会場から退出を求められる、といったように、 徹底的に実力勝負のクリーンな審査であることには好感が持てます。 これらの試験に合格すると、晴れて日本矯正歯科学会専門医となることができますが、 その後も定期的に試験形式の症例提出を求められますので、取得すれば終わり、というわけではありません。

患者さまがいてこその症例

「専門医試験に提出する症例は全て、患者さまご自身や患者さまの保護者の方にご説明し、試験に使用することへの同意書をいただくことが義務付けられています。これは、矯正歯科医としてテクニカルな面だけを追究するのではなく、患者さまと向き合い、良好な関係を築いていくことも大切であると言われているように私は感じています。

ところで、ここまでして、なぜ専門医になろうとするのか…。 それは矯正治療に、そして専門医試験に取り組む先生ひとりひとり異なるものだと思います。 私も日本矯正歯科学会の専門医取得をひとつの目標としてきましたが、それは自分の行っている治療が自己満足になっていないか、求められる治療のクオリティを提供できているのか確認する作業でもありました。 これからも、日々の治療や学会参加を通じて、矯正治療に向き合い、患者さまへ最善の治療を提供していきたいと考えています。

それにしても、専門医取得は長い道のりでした!